海外進出企業の意識調査、進出先はアジア諸国を重視、最重要拠点と今後の展開とは？

紹介

帝国データバンクが「海外進出・取引に関する企業の意識調査（2023年）」の結果をまとめたリポートを発表しました。

海外進出をしている企業2292社に対して、生産・販売の拠点として最も重要な進出先はどこであるかを調べたものです。

人事部や海外事業部の方は、グローバル人事戦略策定等の参考記事としてお役立てください。

ポイント

①生産拠点として最も重視する進出先は、「中国」が17.1％で最も高い結果となりました。続いてベトナム（9.3％）、タイ（5.8％）、台湾（2.9％）、インドネシア（2.6％）などアジア諸国が上位に並びました。2019年9月に実施した前回の調査と比較すると上位10カ国は「インド」を除きすべて低下する結果となりました。

②販売拠点においても「中国」が19.6％で最も高い結果になりました。続いてアメリカ（9.8％）、タイ（6.5％）、ベトナム（6.1％）、台湾（5.5％）が続き、前回の調査と比較すると上位10カ国においては、「アメリカ」「台湾」などが上昇する結果となりました。

画像引用：＠DIME

③コロナ前後に関わらず海外進出企業は、アジア諸国をビジネスパートナーとして重視しています。一方、中国においては人件費等のコストやカントリーリスクの上昇に伴い投資先としての優位性の低下が懸念されています。ポストコロナ時代において引き続き「中国」を最重要拠点と認識しているものの、国内回帰や他国への拠点移動の可能性があると言えます。