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駐在員の意思決定に“配偶者キャリア”が影響 家族支援の不足が海外戦略のリスクに

紹介

海外赴任が進む中で、同行する配偶者のキャリアプランも、赴任判断にも影響を与える重要な要素となっています。

特にグローバル人材を継続的に育成するためには、赴任者本人だけでなく、家族が安心して海外勤務に踏み切れる環境整備が不可欠です。
これらの課題を理解することは、グローバルキャリア開発を支える組織づくりにとって大きな示唆となります。

本記事では、海外赴任同行者のキャリア問題についてご紹介します。

ポイント

同行者の7割が離職、9割がキャリア不安を経験

オンラインアンケートでは、駐在員に同行したパートナーの約7割が渡航を機に離職し、その半数が「休職制度がない」と回答しました。

さらに約9割がキャリアに関する不安を経験しており、帰国後の就労再開や社会とのつながり喪失を懸念しています。

赴任決定の約5割にパートナーのキャリアが影響

家族が同行する場合、駐在員の約5割が「赴任の意思決定にパートナーのキャリアが影響した」と回答しました。
懸念としては、再就職の難しさや世帯収入の減少が挙がっています。

また、パートナーの多くがリモートワーク容認や再就職に関する情報提供などの支援を求めています。

共働き世帯の増加と国・地域による就労制限が背景

共働き世帯が増加する一方で、海外赴任によってキャリアが中断されやすい状況が生じています。

国・地域によっては家族ビザでの就労が禁止されるケースもあり、制度面の違いがキャリア継続を難しくしています。

中国で家族ビザによる就労が認められていない一方、欧米では条件付きで認める国がある、と紹介されています。

海外赴任をめぐる家族のキャリア課題は、企業のグローバル人材配置の実行性を左右するため、家族支援を含めた総合的な人材戦略の必要性が高まっていると言えます。

概要

配信元:Yahoo!ニュース

公開日:2025/11/25

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