
日本発のグローバルブランドへ。ポカリスエット、インド市場で販売開始
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グローバル人材育成に積極的な企業の事例をご紹介
日本を代表する総合菓子メーカーである森永製菓株式会社は、ロングセラー商品の「ハイチュウ(HI-CHEW)」を中心に、海外展開を積極的に進めています。
2025年3月期の海外売上高は269億円と、3年間で倍増。
特に米国市場での成長が著しく、近年では欧州市場への進出にも力を入れています。
本記事では、森永製菓がどのようにしてグローバル市場で「HI-CHEW」を浸透させてきたのか、そして今後の成長戦略についてご紹介します。
「HI-CHEW」の強みは、日本発のブランドでありながら、現地のニーズに合わせた柔軟な商品展開を行っている点にあります。
米国市場では、フルーツのリアルな味わいと独自の食感が高く評価され、健康志向に対応した砂糖使用量を抑えた商品や、環境に配慮した包装形態の導入も進められています。
これらの取り組みが、消費者との接点を増やし、支持を得る基盤となっています。
米国では、2008年に現地法人を設立し、西海岸を起点に販路拡大をスタート。
当初は日系・アジア系スーパーでの取り扱いが中心でしたが、地道な商談の積み重ねにより、2014年からは全米規模のスーパーのキャンディコーナーへの導入が実現。
商品の品質が高く評価されていたことに加え、継続的な営業活動が認知拡大の突破口となりました。
結果として、2024年3月期には売上高が191億円に達し、当初目標の約2倍を達成しました。
近年は欧州市場にも注力しており、2025年2月には国際菓子見本市「ISM」に出展。
各国での導入拡大と認知向上を目指しています。
さらに、2023年4月には「ハイチュウグローバル推進室」を新設。
ブランド戦略、生産体制、原材料調達までを一貫して管理し、利益の最大化とグローバル展開のスピードアップを図っています。
配信元:Business Journal
公開日:2025/07/20