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従業員の声に耳を傾ける時代へ。「グローバル・タレント・バロメーター」調査結果

紹介

働く人々の意識は今、大きく変化しています。

世界19カ国・約1万3,000人(日本は502人)を対象に実施した調査「グローバル・タレント・バロメーター」では、従業員が職場に求める価値観や期待の変化が、数値として明らかになりました。

本記事では、「グローバル・タレント・バロメーター」の調査結果についてご紹介します。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人事施策の参考記事としてお役立てください。

ポイント

「ウェルビーイング」 働き方への共感と支援が前進

今回の調査で、日本のウェルビーイング指数は43%(前回比+1)と、世界平均の67%には及ばないものの、わずかに前進しています。

特に、会社の価値観への共感やワークライフバランスの支援体制において改善が見られました。働く人が自社とのつながりや日常の充実感を感じられるようになってきている兆しと言えます。

画像引用:manpowergroup

「仕事の満足度」 信頼できる上司の存在がカギに

日本の仕事満足度指数は52%(前回比+3)で、調査項目すべてが改善傾向にあります。

中でも「上司がキャリア開発に最善を尽くしている」と感じる労働者の割合は7ポイントも上昇しており、職場における信頼関係の構築が進んでいることがうかがえます。

信頼される上司の存在が、従業員の安心感や仕事へのモチベーションを支えているのです。

画像引用:manpowergroup

「自信度」 スキルへの自信はあるが、昇進や環境整備に課題も

自信度指数は46%で、世界平均の76%と比べて依然として低い水準にとどまっています。

キャリア成長の機会やスキルに対しては一定の自信を持っているものの、昇進・異動の機会や最新テクノロジーの活用に関しては不安の声も。
一人ひとりの成長を支えるキャリア支援の在り方が、今後の大きな課題となっています。

画像引用:manpowergroup

デジタル化が加速する時代において、変革の中心にあるのは「人」です。
従業員が今、職場に求めているのは単なる業務遂行の場ではなく、柔軟な働き方や人間らしいつながり、そして成長の機会です。

人的資本経営が注目される中、企業は従業員一人ひとりの価値を見出し、育て、活かす視点が求められています。
本調査の結果は、私たちが「働くとは何か」を再定義し、より良い未来へ歩むためのヒントとなるでしょう。

調査詳細

調査概要

「グローバル・タレント・バロメーター」
労働者が求めているものや思いをより深く理解することが目的

調査対象

世界19カ国の労働者13,771人(日本は502人)

調査時期

2025年03月14日~04月11日

調査方法

インターネット

概要

配信元:日本の人事部

公開日:2025/07/08

調査結果をすべて見る

 

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