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海外赴任の成果の鍵は「語学力+関係構築力」。経験者調査で実態判明

紹介

海外赴任者は企業のグローバル展開を現地で支える重要な存在です。

しかし、従来の赴任前研修は語学力や専門知識に偏りがちで、実際に現地で成果を出す上で本当に必要なスキルが十分に育成されているとは限りません。

今回の調査結果から、赴任者が直面する課題と、成功に不可欠な能力が明らかになりました。

本記事では、海外赴任で成果を出すために求められるスキルについての調査結果をご紹介します。

赴任前に取り組んだのは「語学力」と「関係構築力」

海外赴任経験者が準備段階で最も強化に取り組んだスキルは「語学力」と「現地スタッフとの関係構築力」でした。
語学研修や自己学習を重ねても、言語だけでは不十分だと感じ、相手との信頼関係を築く力を意識的に高めている実態が見えます。

組織としても、赴任者を「語学力の向上」だけにとどめず、異文化の中で関係性を築く力をどう養うかが、研修設計において重要となります。

画像引用:PRTIMES

最大の困難は「言語の壁による齟齬」

最も多くの赴任者が直面した困難は「言語の壁による意思疎通の齟齬」でした。
文化や価値観の違いも課題ですが、日常業務の基盤である情報伝達に支障をきたすことが最大のストレス要因となっています。

画像引用:PRTIMES

企業としては語学教育の強化はもちろん、実際のビジネス現場を想定した実践的なコミュニケーション力の育成が欠かせません。

言語を使いこなす力が、赴任者の孤立を防ぎ、現地でのパフォーマンスを左右します。

成果に直結するのは「多様なスキルの組み合わせ」

調査では、成果を出すために最も重要と実感した能力として「語学力」に加え、「異文化理解力」や「関係構築力」が同程度に挙げられました。
つまり、語学力だけでは十分ではなく、多様なスキルの掛け合わせが成功の条件であることが明らかです。

画像引用:PRTIMES

さらに、85%以上の赴任経験者が「現地語や英語で直接コミュニケーションできる能力」を必須と回答しており、その力は現地スタッフや取引先との信頼関係構築に直結しています。

画像引用:PRTIMES

研修設計においては、語学・文化理解・人間関係構築を総合的に組み合わせた育成が求められます。

調査詳細

調査概要

海外赴任に必要なスキルに関する調査

調査対象

仕事で海外赴任を経験したことがある方(20代~50代の男女)330名

調査時期

2025年08月07日~2025年08月12日

概要

配信元:JIJI.COM

公開日:2025/08/28

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