
海外赴任制度改善の動きが広がる。手当増額で生活基盤の安定を重視
統計調査
グローバル人材育成ニュース
海外事業・人事戦略やグローバル人材育成に
参考となる統計調査をご紹介
新入社員のキャリア観は、これからの人材育成戦略に直結します。
日本能率協会が実施した「2025年度新入社員意識調査」によると、専門性を磨きたいという志向が一層強まるとともに、海外勤務に対する姿勢が「赴任」中心から、より柔軟な国際経験のあり方へと広がっている様子がうかがえます。
本記事では、新入社員の意識変化やキャリア観に関する調査をご紹介します。
調査では「ひとつの仕事を長く続けて専門性を磨きたい」と答えた人が7割近くを占めました。
若手の多くがキャリアの早期から専門領域に力を発揮したいと考えており、従来のジョブローテーション型だけでは満足度が得にくくなっています。
企業としては、専門性を育成する機会を早期に提供しつつ、将来的に国際的な舞台で発揮できるようキャリア設計を支援することが求められます。
新入社員の約8割が「あいまいな指示のまま進めることに抵抗がある」と回答した一方で、相談・報告や協力依頼には抵抗が少ないことが分かりました。
これは、失敗を避けたい気持ちと、協働を重視する姿勢が共存していることを示しています。
組織としては、挑戦や失敗から学ぶ文化を整え、協働と主体性を両立できる環境づくりが必要です。
「海外赴任で活躍したい」と答えた人は少数にとどまりましたが、「海外の方や海外取引先と仕事をしたい」と答えた人は6割近くに達しました。
これは、海外赴任という形に限定されず、国内外を問わずグローバルに関われる機会を求める傾向の表れです。
企業としては、短期プロジェクト、バーチャルな国際協働、越境型の研修など、多様な形態でグローバル経験を積める仕組みを整えることが有効といえるでしょう。
今後のキャリア形成のあり方を探ることを目的に、仕事や働くことに対しどのような意識を持っているか
新入社員向け公開教育セミナー参加者657名
2025年04月01日~2025年04月11日
公開日:2025/08/26