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伊藤園、ティーバッグ製造の新会社を設立しグローバル展開を強化

紹介

伊藤園は2024年5月、ティーバッグやパック茶製品の競争力を強化すべく、新会社「伊藤園ティーファクトリー」を設立しました。

本取り組みは、リーフ製造の中核を担う旧・伊藤園産業(東日本)と旧・伊藤園関西茶業(西日本)の統合によるもので、国内外の製品供給体制の一体運営を目指すものです。

本記事では、伊藤園ティーファクトリーの企業事例をご紹介します。人事部や海外事業部の方は、グローバル人事施策の参考記事としてお役立てください。

ポイント

グローバル市場を見据えた人材育成

同社は、長期ビジョン「世界のティーカンパニー」の実現に向け、グローバル対応可能な人材の育成を強化しています。

具体的には、海外向けティーバッグの製造や品質管理を担える人材を育成し、将来的には海外現地社員への技術伝承を見据えた語学力の強化も推進しています。

静岡第一工場では、有機JAS認証を取得し、抹茶入りの「MATCHA GREEN TEA」など高付加価値製品の海外輸出を進めており、現在すでに世界6カ国への出荷を実現。年間約3億個のティーバッグが海外へ届けられています。

国内外の工場で標準化と省人化を推進

労働力不足への対応として、工場の自動化・省人化にも積極的に取り組んでいます。

特に静岡第一工場はほぼ自動化されており、神戸第一工場でも手積み工程の自動化が2024年度内に予定されています。

また、AIやデジタル技術の活用により、属人化された業務の標準化を図るとともに、経験の浅い社員でも対応できる環境の整備が進められています。

地域と連携した製造拠点の整備と拡張

現在同社は、静岡県2拠点、兵庫県2拠点、埼玉県1拠点の合計5拠点で製造を行っており、そのうち2拠点(静岡第二工場・神戸第二工場)では麦茶原料の製造も行っています。

各拠点間の連携を強化することで、製品の品質向上と生産性の向上を目指し、国内外の需要に柔軟に対応する体制を構築しています。

伊藤園は、ティーファクトリーの設立を通じて、グローバルなブランド展開とともに、持続可能な生産体制の確立に取り組んでいます。
今後は、グローバル市場におけるさらなるプレゼンス向上を目指し、製造現場の強化と人材戦略の両輪で競争力を高めていく方針です。

概要

配信元:Yahoo!ニュース

公開日:2025/06/28

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