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グローバル人材育成に積極的な企業の事例をご紹介
三菱電機では、「グローバルな人財マネジメントを支える仕組みの整備」を掲げ、海外グループ会社と連携した育成施策を推進しています。
その中核となるのが、1997年に導入された「海外OJT制度」です。
本記事では、制度の運用を担う人財統括部と、実際に制度を活用した従業員の事例を通して、グローバル人財育成の研修制度についてご紹介します。
三菱電機の海外OJT制度は、1年間の海外勤務を通じてグローバルな経験を積む研修制度です。
従業員は海外のグループ会社に派遣され、現地社員と共に業務にあたることで、商習慣や文化への理解を深めます。
日本からは毎年約100名を世界各地の拠点に派遣しています。
世界各地の拠点から日本へ派遣されるケースもあり、派遣先も本社だけでなく日本国内の生産拠点などさまざまです。
制度の応募対象は「入社4年目以降」で「一定の語学力」を有する従業員です。
派遣は本人の希望に基づき、上長の推薦と語学試験、面談を経て決定されます。
派遣前には勤務時間内に約5週間の語学研修を実施しており、初めての海外勤務に不安を感じる従業員にも対応できる設計となっています。
派遣中は、所属部門との定期面談や進捗共有のほか、同地域の研修生が集まる中間集合研修も行われています。
海外OJT以外にも海外派遣制度も展開しており、3週間から8週間の任意の期間で、海外で語学を学習することができます。
こちらも年間100名程度が活用しています。
三菱電機グループでは、売上高の50%以上を海外が占めており、今後も全事業分野においてグローバル人財の育成を強化していく方針です。
その中で、海外OJT制度を含む研修施策の裾野をさらに広げていくことが人事・研修部門の重点課題とされています。
従業員一人ひとりが海外での活躍に向けて高い意欲を持ち、日々の業務に取り組むことを期待しており、人事部門はそのキャリア形成を支える存在としての役割を担っています。
実際に制度を利用した従業員からは、「自分自身を異なる角度から見つめ直せたこと」や「他国のメンバーとの関係構築が大きな財産になった」といった声が寄せられています。
制度の活用を通じて得た経験は、帰国後も継続的な人間関係やネットワークの構築にも活かされており、参加者の成長実感につながっています。
配信元:三菱電機
公開日:2025/02/28
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