外国人材の日本での仕事観とキャリアに関する意識、日本での長期的キャリアの構築を希望
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参考となる統計調査をご紹介
この度、外国籍人材を対象に、日本で働くことに関する実態調査が実施されました。
近年、日本国内では労働人口の減少が深刻な課題となり、企業はますます人手不足に直面しています。
この厳しい国内事情において、外国人材の雇用・活用は解決策のひとつとして重要視されていますが、円安や物価高の進行、さらに他国と比べ給与水準向上の遅れにより、外国人材が日本で働くことの優位性が以前よりも低下していることが考えられます。
本記事では同調査結果をもとに、外国人材の日本での仕事観についてご紹介します。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人材採用の参考記事としてお役立てください。
調査結果によると、「日本を勤務先として選んだ主な理由」については、「日本文化やカルチャーに触れたい(20.7%)」が最多、さらに「日本での仕事の満足度」について質問したところ50.2%が満足しているという結果になりました。
さらに「日本で働くメリット」について質問したところ、2位以下に2倍以上の差をつけて「治安や生活環境が良い」への回答が集まりました。「長期雇用の文化」や「雇用の安定性が高い」など、日本的な雇用慣行や企業文化も支持されているようです。
「日本の労働環境で優れていると感じる点」について質問したところ、「福利厚生」と「無い」が同率1位の結果となりましたが、「仕事の安定性」「社会保障制度」「安全な労働環境」「長期雇用の文化」などもほぼ同数で上位にのぼりました。世界水準と照らし合わせても日本企業の福利厚生は充実していると推察されます。
画像引用:毎日新聞
一方で、「自国や他国と比較し、日本の労働環境で改善するべきだと感じる点」については、「ワークライフバランス」と「給与」が多く挙げられました。
労働環境は整えられていても、実際の働き方や対価で見ると満足とは言えない状況が浮き彫りになりました。
「日本で働く際のストレス要因では、「言語の壁」が最も多い結果となりました。「言語の壁」が要因のひとつとも考えられる「コミュニケーションの難しさ」が2番目に挙げられています。
また、「給与」「労働時間」と続き、労働時間やそれへの対価に不満を感じている状況が見受けられます。
画像引用:毎日新聞
「日本で転職する場合に重視すること」については、「給与」が最も多く、「労働環境」「勤務地」「仕事内容」と続く結果となり、外国人材が日本で就労するにあたり、「給与」が重要な条件として考慮されると考えらえます。
「日本で現実的に希望する目標年収額」についての質問には、「400万円~500円未満(18.8%)」が一番多い結果となり、「300万円~400万円未満」が続きました。
昨年、国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」による「平均年収458万円」前後の金額を目標としている人が多いことがわかり、外国人材も日本での就労を非常に現実的に捉えていると推察されます。
画像引用:毎日新聞
2024年9月26日~10月3日
309名
インターネット調査
配信元:毎日新聞
公開日:2024/10/29
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