日本生命、人事制度改革、職種の統合と高度な専門人材の確保を進める
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グローバル人材育成に積極的な企業の事例をご紹介
ゲオ傘下のリユースショップ、セカンドストリートが海外で躍進しています。
アメリカから始まり、4カ国・地域で店舗を展開、海外事業の売上高は、4年で約10倍の約140億円にまで増えました。
本記事では、急成長を遂げる同社の店舗戦略について、具体例と共に紹介します。
人事部や海外事業部の方は人材採用の参考記事としてお役立てください。
ゲオホールディングスは2024年度を「グローバル化元年」と位置づけ、全社的な意識改革を始めています。
今後、2028年度から2029年度をめどにアメリカと台湾でそれぞれ100店舗、タイは10年間で50店舗まで拡大する計画です。
2014年当時、店舗企画課マネージャーが海外出張の際にアメリカ大手古着店・バッファローエクスチェンジを視察、その際セカストの幅広い価格帯の商品ラインナップ、一点ずつ査定のうえで持ち込み品を買い取るビジネススタイルがアメリカでも通用する事に確信を得ました。
その後、海外進出の必要性は経営陣の中で認識されていたこともあり、翌2015年にはセカンドストリートUSAを設立、2018年に海外での初出店に至ります。
アメリカ・ロサンゼルスのメルローズに海外1号店を出店、古着屋も多く立ち並ぶファッション街に店舗を構えましたが、古物を扱う認可を得るのに時間がかかりオープンが遅れるなど、最初からうまくいったわけではありませんでした。
しかし、ひとたびオープンすると売り上げは順調に推移、日本式の買い取りシステムと、日本流の接客や商品陳列、現地の好みに合わせたローカル化をバランスよく組み合わせた店舗づくりが差別化につながりました。
その後2024年10月2日時点で、アメリカ国内の店舗は12州40店舗、2021年度に約20億円だったアメリカでの売上高は、2023年度には80億円超と4倍に急成長、新規出店の際には、人口の多い地域の選定やインフルエンサー、SNSの活用など、地道なマーケティングを続けたといいます。
同社はアメリカの他に、マレーシア、台湾、タイの3カ国・地域に進出しています。
台湾は2024年6月末時点で30店舗を構え、2023年12月に進出したタイでは古着文化がない国でありながら初月は世界中の店舗で最も高い売り上げを達成、2024年度中に香港とシンガポールにも出店予定です。
現在、海外駐在する社員は約40人。語学が堪能だったり海外経験が豊富な人材を中途採用するのではなく、セカスト出身の事業理解が深い社員を中心に派遣しており、国内転勤に比べ社員の意思を重視しています。
リユース市場が盛り上がりを見せる中、国内の同業他社も海外展開を始めています。
100店舗突破した今、このまま頭ひとつ抜けた状態で走り続けられるか、さらなる可能性を追求し未開拓地域への出店を目指していく事が重要であると言えるでしょう。
公開日:2024/10/25
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