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第一生命ホールディングス、社内公募で外国人材を日本へ

紹介

第一生命ホールディングスは国内外のグループ社員が参加できる「グローバル・ジョブポスティング」(社内公募制度)を推進しています。

本記事では同社が取り組む社内公募制度のポイントと今後の展望について紹介します。
人事部や海外事業部の方は人材採用の参考記事としてお役立てください。

ポイント

ポイント➀

従来の海外関連の人事制度は、日本人の社員が留学や海外派遣で国外に出る施策が主流でした。

しかし同社は2030年にグローバルでトップクラスに入る保険会社を目指す中、世界中の社員に成長の機会を提供し、国内外問わず多様な人材が活躍できる人事制度を整備する方針です。

社内公募制度は22年に始まり、当初はコロナ禍だったため、リモートワークで就業時間の2―3割程度を使って海外グループ会社の仕事に携わる形式を取っていました。
コロナ禍が明けると、国境をまたぐ移動が可能になり、24年には海外のグループ社員2人が日本で働くようになり、リモートも含め、過去3年で計20人が同制度に参加しています。

ポイント②

第一生命HDが社内公募制度を導入した背景には、「優秀な社員に活躍の場を広げる狙いがある」と人事ユニットの竹吉春樹マネジャーは語ります。同制度の導入前はそれぞれの会社内でしか異動する機会がなく、成長機会が限られました。

また、海外では転職するリスクがあり、優秀な人材をつなぎ留めようと、同制度の導入に踏み切りました。

実施してみると、外国語環境の浸透、職場のグローバル化など副次的な効果もあったといいます。
制度利用者だけでなく、受け入れ部署の社員にも成長を促す良い機会になっています。

ポイント③

今後に向けては、「日本人の社員の応募をいかに増やすか」が課題です。

現状、日本人社員は腰が重く、利用者はいない状況です。真のグローバル企業になるには、日本人を含むグループ社員が競い合ってポジションを取りにいく、そういう世界を目指す必要があります。

同制度の利用者が経験談を語るなどして制度を社内に周知し、将来的には日本人の社員にも積極的に活用を促す計画です。

概要

配信元:日刊工業新聞

公開日:2024/10/08

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