海外就職に関するZ世代の意識調査、過半数「海外で働きたいと思わない」低下する海外志向の理由とは
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参考となる統計調査をご紹介
この度InterNationsは、海外駐在員による「生活の基盤ランキング」2024年度版を発表しました。
VISA取得・銀行口座開設等の事務手続き、住宅価格、オンライン環境、言語環境の4つの項目をカテゴリごとにランキングしています。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人材の人員配置等の参考資料としてお役立ていただけます。
2024年の調査結果においては、中東の国々から実に5か国がTOP10入りしました。1位のUAE にバーレーン、オマーン 、カタール、サウジアラビア が続きます。これらの国々の駐在員は、現地の言語が話せなくても比較的簡単に生活できることに満足しています。
東南アジアからはシンガポールとインドネシアがランクイン、両国とも言語の壁の低さが高く評価されています。特にシンガポールんの充実したオンライン環境、インドネシアの手ごろな住宅価格は駐在員の高い満足度の要因になっていると言えるでしょう。
他にはパナマ、メキシコ、ケニアが、TOP10入りしており、これらの3カ国は、手頃な住宅価格が特に高く評価されています。
下位10カ国のうち6カ国はヨーロッパで、ドイツ、イタリア、チェコ、マルタ、ギリシャ、フランスがランクインしました。その理由はさまざまで、ギリシャ、マルタ、イタリアにおいては事務手続き関連に対する不満が、ドイツ、フランス、チェコでは言語環境に対する不満が明らかになりました。
アジアからは中国と日本が下位10位にランクイン、言語の壁が駐在員にとっても大きな問題です。日本では、回答者の約65%が日本語の習得が難しいと感じており、キャッシュレスやオンライン事務手続きの複雑さも相まって、回答者の約半数が生活に不便を感じています。中国においてはオンラインサービスへのアクセス制限が最大の不満の要因と言えるでしょう。
22 位の南アフリカと29 位のベトナム は、2024 年のランキングにおいて最もランクアップした2か国です。(両国共昨年比14位アップ)
南アフリカではネット環境や住宅の選択肢・価格に高い満足度を示されました。
ベトナムは住宅価格に対する高い評価に加えて、ビザ取得手続きに対する満足度の高さが際立ちました。2023 年 8 月、同国は手続きを簡素化するために新しい電子ビザを導入し、ビザ免除政策を延長しています。
画像引用:InterNations
画像引用:InterNations
ドイツの調査会社インターネーションズ(InterNations)
世界420都市に住む400万人のメンバーを有する世界最大規模の海外在住者向けプラットフォーム
事務手続き、住宅価格、オンライン環境、言語環境の4つの項目のサブカテゴリーにおける外国人居住者の満足度を、1〜7のスケールで評価
海外駐在員 、海外在住求職者、海外駐在員(自営)、その他の理由で移住した世界174か国175国籍の海外在住者 合計 12,543 人。
2024 年 2 月 1 日~ 29 日
配信元:InterNations
発行日:2024/2
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