「外国人材と共に働く日本人意識調査」企業に求められる対策とは
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参考となる統計調査をご紹介
海外駐在員による国際ランキングは、毎年恒例となっているInterNationsによるランキングです。
生活の質や、現地生活への順応のしやすさ、生活費などいくつかのカテゴリに分けてランキング付けをしており、この度2024年度版が発表されました。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人材の人員配置等の参考資料としてお役立ていただけます。
総合ランキング1位はパナマ、2位メキシコ、3位インドネシアという結果になりました。これらの都市は経済状況、住宅の価格、宿泊施設の見つけやすさ、言語環境、ネット環境、VISAの取得が容易である事、友好的な国民性、ワークライフバランス等の項目が高く評価されています。
一方、上位3か国の中でも安全面、医療、大気汚染等の項目については評価にばらつきがあり国によって未だ多くの課題が残ることが分かります。
過去7回の調査同様、今回も最下位となったのがクウェートです。公共交通機関の価格、天候、自然環境、宿泊施設の価格、医療等に対する満足度の低さが主な要因と言えるでしょう。友好的とは言えない国民性、財務状況、VISA取得や行政サービス、世界平均を上回る労働時間への不満もうかがえます。
ただし、給与と雇用保障には希望の兆しがあり、73%の外国人居住者はクエート経済の現状を非常に前向きに捉えています。
韓国は2023年の下位10位から2024年は23位と見事な回復を遂げました。これは、財務状況、現地文化への馴染みやすさ、生活の質などの項目における外国人居住者の満足度向上によるものです。
一方今回の調査で最も順位を落としたのはフィンランドです。(2023年16 位、2024年51 位)2023年に9位となったバーレーンも2024年には大幅に順位を落とし33位となりました。この低下の要因となる主な項目は海外勤務、個人金融、雇用に関するものでした。
カナダは2023 年の27 位から 49 位に順位を落としました。労働時間、雇用の安定性、雇用市場、個人財務分野に関する不満が主な要因と見られます。バーレーンと同様、これは地元経済の現状に対する暗い見方と密接に関係していると言えるでしょう。
画像引用:InterNations
ドイツの調査会社インターネーションズ(InterNations)
世界420都市に住む400万人のメンバーを有する世界最大規模の海外在住者向けプラットフォーム
・各駐在員は、16のサブカテゴリに分類される生活に関する計53項目の質問に対し、1〜7で満足度を評価
・サブカテゴリは、関連性により5つのトピックに分類され、各トピックごとのランキングとそれらによって成り立つ総合評価を算出
・海外駐在員 、海外在住求職者、海外駐在員(自営)、その他の理由で移住した海外在住者 合計 12,543 人。
2024 年 2 月 1 日~ 29 日
配信元:InterNations
発行日:2024/2
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