女性社員の起用がカギ、海外駐在員の人材不足、企業の抱える課題とは?
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大手保険会社のアクサグループは、2024年から新人事戦略を世界51の国と地域で展開します。
マインドヘルスを含む今後の人事戦略において日本の中小企業の抱える課題とその解決策について、同社グローバル人事トップのカリマ・シルヴェント氏へのインタビューをもとに紹介します。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人材の人員配置等の参考記事としてお役立てください。
①アクサグループは新しい人事コンセプト「Care&Dare」を23年10月に公表しました。従業員の会社への期待の高まり、世界的なリスクの変化が同コンセプトの背景に存在します。同社は気候変動、地政学的リスク、ウクライナやイスラエルでの戦争を最大のリスクと捉えているほか、サイバーリスクやAIについても適切に管理がなされなかった場合そのリスクが高まると考えます。
②同社は15年4月より健康経営を導入し、7年連続でホワイト500を取得しました。その知見を生かし中小企業向けに開発した「健康経営サポートパッケージ」を基にPDCAを回すサポートを行っています。また、介護提供者へのケアを重視し、親族の介護をする社員を対象に新たに休暇制度を創設することを決めました。さらに「エイジダイバーシティーマネジメント」を推進し、22年に役職定年制度を廃止、26年には定年年齢を65歳に引き上げ予定、さらに定年後の就業機会の提供を検討しており、全年齢層の従業員に責任のある仕事を担ってもらい、イノベーションを促進できる環境の整備を目指しています。
③同社は女性のリスクが過小評価されることなく、ジェンダーレスな活躍が実現される事を目指しグローバルブランドキャンペーン“Being a woman shouldn’t be a risk”を展開しています。具体的には女性リーダー比率向上に取組んでおり、現在経営層の34%は女性となっており、世界のトップ企業の中でも同取組において成功を収める数少ない企業の1つです。さらに23年「DVポリシー」発表、これにはセクシュアルバイオレンスやDVなどの被害に遭った従業員をサポートするプログラムが含まれます。また、健康への取り組みを強化しており、特に女性の月経や更年期に加えて、男性の更年期も支援していくことを決定、日本においては23年に女性の健康課題を中心としたサポートを提供するヘルスケアサービス「Cradle」を導入しました。
配信元:DIAMOND online
公開日:2024/01/26
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