女性社員の起用がカギ、海外駐在員の人材不足、企業の抱える課題とは?
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製造業で働く女性が少ないことは万国共通の課題です。グローバルに事業を展開する企業はどのようにその課題に取り組んでいるのでしょうか。
本記事では、2022年12月9日に開催された日経SDGsフェス ジェンダーギャップ会議にて行われたパネルディスカッション「ものづくりの成長における女性リーダー育成とダイバーシティ」の内容から各企業の取組について紹介します。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人事戦略策定等の参考記事としてお役立てください。
①パネリストの一人、ARTISTIC&CO.GLOBAL代表取締役 金氏は、女性社員比率78%・女性管理職比率76.9%という現状について、同社の商材が美顔器だからではなく真に必要な人材を集めた結果自然とこのような比率になったと語ります。また、5Gのリーダー的存在であるエリクソン・ジャパンはマネジメント部署における男女比率50:50の達成が目標、日東電工はESG経営とDE&Iの推進を通じて女性リーダーの比率を国外30%・国内10%まで増やすことを目指しています。いずれの企業においても女性社員の活躍推進に注目していることがわかります。
②日東電工では先輩女性社員がメンターを務めるFLOWERプログラム等の研修を実施、参加者の約8割が「昇進を前向きに捉えている」と回答しています。エリクソン・ジャパンでは女性社員の意識変革のためには社会・組織・個人という3つのバリアを取り去ることが重要であるという考え方を基にALTitudeプログラムを実施、参加者の90%がその内容に満足し女性リーダーへの前向きなイメージを持つことが出来ています。これらの結果からコーチングやメンターシップが女性の昇進意欲を高めるために効果的であることがわかります。
③ARTISTIC&CO.GLOBALはフレックスタイム制度の導入や、職種選択における男女平等の社風が女性管理職比率76.9%という数字につながっていると考えます。エリクソン・ジャパンでは求める能力を男女で区別することなく採用を行い適材適所での活躍を促しており、その結果現在新卒社員の約4割まで女性比率が高まっています。日東電工は有機溶剤を使わない等環境はもちろん使う人にもつくる人にも優しい製品づくりを目指すことで、製造現場において女性を含む多様な人材の活躍の場が開けると考えています。
配信元:Human capital online
公開日:2023/08/23
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