女性社員の起用がカギ、海外駐在員の人材不足、企業の抱える課題とは?
トレンド
グローバル人材育成ニュース
今話題の「グローバル×人事関連」情報をお届け
グローバル教育競争が過熱する昨今、海外大学への日本人留学生は増加傾向にあり、日本企業の海外大学生への採用ニーズが高まっています。
一方で海外大学生の評価基準や就職活動の環境には多くの課題が存在します。
本記事では、企業が抱える海外大学生の採用における問題点とその解決方法のポイントをご紹介します。
人事部や海外事業部の方は、グローバル人材採用の参考記事としてお役立てください。
2000年代以降、国際教育ブームが起こり、主要な私立大学では「国際」や「グローバル」を冠した学部が相次いで設立されました。
こうした変化に伴い、コロナ禍で一時的に減少していた海外大学への留学生も増加し、日本企業の海外大学生への採用ニーズが高まっています。
しかし、エン・ジャパンの石下卓憲氏によると「企業側には海外大学生に対する偏見が依然として存在し、そのためになかなか採用が進まない状況が続いている」といいます。
1つ目の偏見は「日本人海外大学生はグローバルなキャリアを求めている」という企業側の先入観です。
実際には、VISA取得や経験不足、生活環境等の理由から、まずは日本でキャリアをスタートしたいという声も多いのが現状です。
2つ目の偏見は「海外大学生は幅広いキャリア観を育むことが出来る」という思い込みです。
海外大学生と日本企業との交流の機会は数少ないイベントに限られ、またその参加企業はある程度大手の企業に限られているのが実態です。
3つ目の偏見は「海外大の主流はアメリカ・イギリス・カナダ」であるというイメージです。
実際にはアジア圏と米英加圏の海外大学生の比率は半々程度であるにもかかわらず、多くの就活サービスは主に米英加の学生を支援しているという現状があります。
4つ目の偏見は「世界ランキングが高い大学の学生が優秀」という思い込みです。
ランキング上位の米英大学を高額な授業料を理由にあきらめる優秀な学生がいる事は事実であり、一概に高順位の大学の出身者だけが優秀とはいえないでしょう。
先に述べたような偏見が原因となり生じる採用時のミスマッチを解消するため、企業は海外大学生を英語力等のハード面だけでなく、海外経験で培ったリスク管理能力や自立心、グローバルな視点なども含めて適切に評価し、米英加圏だけでなくアジア圏にも広くアプローチするといった対応が求められます。
企業が偏見や誤解を排除し、積極的に採用活動することで、海外大学生から真に優秀な人材を発掘する事が可能となり、企業のグローバル化がより促進されることが期待されます。
配信元:DIAMOND online
公開日:2024/01/30
次の記事
無料トライアルご希望の方、お見積もりはこちらからお問い合わせください