グローバル人材育成ニュース

世界で注目の人事理論やフレームワーク、
人材育成動向を解説

2023.02.03

カルチャーマップとは?グローバルビジネスにおける異文化理解の必要性とその解決策

カルチャーマップとは?グローバルビジネスにおける異文化理解の必要性とその解決策

資料「カルチャーマップ」の活用方法

グローバルビジネスにおいて企業から多くよせられる相談のひとつに、「相手国の文化の理解がマネジメントのネックになっている」というものがあります。グローバル環境で成果をあげていくためには、異文化を理解するための指標を持ち、その背景や要因を紐解いて柔軟に対応していく力を身につけておく必要があります。

そこで今回ご紹介するのは、海外事業における交渉事や現地社員のマネジメントにご活用いただける、異文化理解のフレームワーク資料「最先端の異文化指標 カルチャーマップ 65カ国拡張版」です。

本資料では、8つの指標の説明を記載するとともに、各指標における日本人駐在員が多い19か国を含め、計65か国ほどをプロッティングしております。
貴社の海外ビジネスを展開している国と日本との違いを定量的に把握することで、対象国でのビジネスにおける様々なヒントが見つかるはずです。

無料でダウンロード可能なので、ぜひご覧いただき、国内外における異文化マネジメントにご活用いただくと共に、貴社のグローバル人材育成研修にお役立て下さい。

「カルチャーマップ」とは何か

カルチャーマップとは、エリン・メイヤー氏が世界有数のビジネススクール「INSEAD」で教授を務める中で、同校のプログラム参加者である世界各地から集まったエグゼクティブから得た情報を検証し作成された、マネージャーが自覚しておくべき8 つの指標において、67 か国の文化の相対的位置づけを示した分布モデルです。

エリン・メイヤー[Erin Meyer]とは

INSEAD(インシアード)マネジメント実践教授です。

大学卒業後、米政府が運営するボランティア組織「平和部隊」の一員としてアフリカで2年間英語を教え、INSEAD客員教授を経て2021年から現職となります。

専門は異文化経営で、企業幹部向けプログラム「国境と文化を超えるリーダーシップ」のディレクターも務めています。
世界各国の文化を8つの指標で分析する「カルチャー・マップ」で注目を集め、世界で最も影響力のある経営思想家を選ぶ「Thinkers50」に過去2度選出されています。

資料「カルチャーマップ」はなぜ必要か

近年、日本企業の国内事業環境が厳しい局面を迎える一方で、アジアをはじめとする新興国が世界経済での存在感を高めています。

グローバル経済において多くの日本企業が苦戦を強いられているなか、グローバル化が進む職場環境における異国・異文化間でのミスコミュニケーションの原因をどう理解し、解消していくのかという課題が浮き彫りになっています。

今回は、その解決策の道しるべとなる、世界中のビジネスパーソンから指南書として熱狂的に支持されているエリン・メイヤー氏が世界各地から集まったエグゼクティブから得た情報を検証し作成しまとめた67 か国の文化の相対的位置づけを示した分布モデル「カルチャーマップ」を紹介します。

多国籍な才能あるメンバーが集い、グローバルな職場環境下でパフォーマンスを発揮させるために必要な、「異文化理解ソリューション」のヒントが見つかるはずです。

カルチャーマップの8つ指標

①コミュニケーション:他者との対話において明確な物言いを好むか、含みのある物言いを好むか
明確な物言いを好む文化=ローコンテクスト、含みのある物言いを好む文化=ハイコンテクスト

②評価:否定的なフィードバックをする際に、直接的に伝えるか、間接的に伝えるか

③リード:権力者に対する敬意・服従がどの程度見られるか
敬意・服従の強い文化=階層主義的、弱い文化=平等主義的

④決断:意思決定をする際に「合意」をどの程度重視するか
合意を重視する文化=合意志向、個人で決断をする文化=トップダウン

⑤信頼:信頼形成にあたり、「タスクの達成」を重視するか、カウンターパートとしての「関係性」を重視するか

⑥見解の相違:意見の対立を是とするか、非とするか

⑦スケジューリング:スケジュールを遵守するか、状況に合わせて柔軟に対応するか
スケジュール遵守=直線的な時間、状況に合わせる=柔軟な時間

⑧説得:他者を説得する際、原理を根拠に話すか、事例を根拠に話すか

Netflix社の活用事例

毎月開催される弊社のセミナーにご参加いただいている多数の上場企業のアンケートによると、「貴社のグローバル人材における課題とは?」の回答のトップは「現地におけるコミュニケーション/マネジメントが上手くいかない」でした。

この課題に苦悶したのは、世界的なグローバル企業に成長したNETFLIXも例外ではなかったそうです。

多国籍企業に成長をしたNETFLIXのカルチャーデックはよく知られていますが、『NO RULES 世界一「自由」な会社、NETFLIX』(日本経済新聞出版)によると、NETFLIXの人事部門のマネージャーは各国の異文化コミュニケーションに頭を抱えたそうです。そこで出会ったのが、エリン・エイヤー氏の「カルチャーマップ」でした。

「カルチャーマップ」は、様々な文化の違いを8つの項目で比較するフレームワークは膨大な調査に基づいて作られており、各国の違いが明確に理解できるものです

グローバルに活躍するビジネスパーソンにとって、外国人の価値基準や行動パターンを理解することは言うまでもなく不可欠であります。

日本の位置づけ

日本人、日本のビジネス文化を8つの指標に位置づけてみると下表のようになります。

カルチャーマップにより日本人の文化特性を紐解いていくと、以下のような特徴が見えてきます。

・日本ははっきりものをいうことを避け、感情をあまり表に出さず、直接的な批判を好まない

・上下関係を重んじる文化に属しているが、決断はリーダーがトップダウンで行うのではなく、皆の合意で達するという他国にはみられない特徴がある

・信頼を築くうえでは人間関係を重視し、表面上の対立は徹底的に避ける

・時間やスケジュール管理に非常に厳しい

資料ダウンロード

最先端の異文化指標「カルチャーマップ 65カ国拡張版」

本資料では、8つの指標の簡単な説明を記載するとともに、各指標における日本を含む計65カ国ほどをプロッティングしてあります。

貴社の海外ビジネスを展開している国と日本との違いを定量的に把握することで、対象国でのビジネスにおける様々なヒントが見つかるはずです。

国内外における異文化マネジメントにご活用いただくと共に、貴社のグローバル人材育成研修にお役立て下さい。

「カルチャーマップ」の関連講座《INSIGHT ACADEMY》

異文化理解概論

講師:岡田 昭人氏

東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授
オックスフォード大学教育学博士

世界で結果を出すためには「日本人なら当然と考える価値観や思考習慣が、世界ではそのまま適用されない」という事実に気づくことが第一歩です。

本講座では、多角的な切り口で異文化を理解するために、異文化理解の指標や概念を学びます。

異文化を理解するためには、カルチャーアイスバーグを認識し、自文化と異なる文化との「比較の物差し」を持つことが重要です。
「比較の物差し」の一つとして、「カルチャーマップ」を活用することが効果的です。

その上で、自国の基準で評価するのではなく、対象国の価値観や思考習慣との違い(異文化)、その裏にある背景を捉えようとする姿勢を身に付けます。

サマリー動画はこちらから 

 

合わせて読みたい

grid

お問い合わせ

CONTACT

無料トライアルご希望の方、お見積もりはこちらからお問い合わせください

arrow
お問い合わせ