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海外駐在前の英語学習法|最短で成果につながる駐在英語4ステップ設計

海外駐在前の英語学習法|最短で成果につながる駐在英語4ステップ設計

海外赴任を控える多くのビジネスパーソンが抱く不安──

「限られた時間で英語は本当に伸ばせるのか?」
「現地で通用する英語力はどれくらい必要か?」
「必要な英語レベルが分からないまま勉強している…」

駐在前の英語学習では、「時間」「必要レベル」「学び方」
見えないこと自体が大きな不安要因になります。

こうした悩みに対し、海外駐在員育成・語学指導の専門講師 鹿島 龍太郎 講師 は、
第一弾のセミナーで「駐在で必要なのは、
話せる英語ではなく“人を動かす英語=駐在英語”」と指摘しました。

このセミナーに多くの反響が寄せられ、
「では、駐在英語はどう学べばいいのか?」 という質問に応えるために、
第二弾セミナーが実施されました。

本記事では、駐在英語シリーズ第二弾として、第一弾で伝えきれなかった
“最短で成果につながる学習設計と習得ポイント” を解説します。

駐在英語とは何か?

“話せる”ではなく“人を動かす”ための英語

鹿島講師は、駐在英語をこう定義しています。

「駐在英語とは、相手を理解し、動かすための英語である」

必要とされる能力は、

• 誤解されない説明
• 明確な指示出し
• 関係構築に応じた表現の使い分け
• 相手の意図の読み取り、理解確認

など、単なる語彙や文法ではなく、
実務遂行に必要なコミュニケーション能力が求められます。

📌 ポイント
評価基準は「話せたか」ではなく、「相手が正しく動いたか」

駐在員が直面する3つの制約

駐在前の環境は、英語学習において特殊な制約を抱えています。

1.学習時間が極めて限られている
赴任前というフェーズは、引き継ぎ・渡航準備・業務調整など
複数の業務タスクが同時に進行するため、
十分な学習時間を前提とした取り組みが難しくなる傾向があります。

2.必要な英語が人によって違いすぎる
営業・技術・管理職・事務など、職種や立場、赴任先の環境によって、
求められる英語のスキルや使用シーンには大きな幅が生じます。

3.画一的な英語学習では成果が出ない
一般的な教材は基礎力の底上げには有効ですが、
汎用性を重視して設計されているため、
駐在という個別性の高いミッションに対しては
必要な英語要件を十分に反映しきれない場合があります。

時間的制約、求められる役割の違い、教材設計とのズレを考えると、
「どれだけ学ぶか」ではなく、「何を・どの順で学ぶか」を設計することが、
駐在前の英語学習では成果を左右します。

こうした事情から、自分のミッションを起点に
必要な英語を段階的に整理していくアプローチが求められます。

📌 ポイント
個々のミッションに合わせた、オーダーメイド型の学習設計が不可欠 である

最短・最速で成果につながる
「学習設計の4ステップ」

鹿島講師が実際のレッスンで採用しているのが、
目的逆算型の学習設計4ステップ。

🔎STEP1:職種とシーンから“ゴール”を設定する

まず取り組みたいのは、駐在先で自分に求められる役割や業務シーンを整理し、
どのような英語が必要になるのかを明確にすることです。
職種・役割・業務シーンによって優先順位が大きく変わります。

職種 ポイント ポイントの詳細 具体例
営業職 対人
コミュニケーション
フォーマル/ラフの使い分け 新規顧客にはフォーマル、既存顧客にはカジュアル寄りの表現を使い分ける
(口語・文語の切り替え)
情報の提示・説明 製品・サービスをわかりやすく説明 相手の理解度に合わせて、製品特長や利点を言い換えて説明できる
交渉・説得 提案力・丁寧な依頼表現の運用 誤解や失礼を避け、助動詞や語調を使い分けて提案・依頼できる
技術職 指示・監督 誤解を生まない明確な指示 作業者全員が同じ理解を得られるレベルで指示を出せる
(例:「この線まで」「5mm下げる」など)
対人
コミュニケーション
状況に応じた態度の切り替え 注意とフォローを適切に使い分け、信頼関係を保つ
専門技術
コミュニケーション
専門語彙・表現の多様なインプット 専門用語や数値・動詞を、複数の言い換えで表現できる

また、駐在員の英語は主に以下の4つの場面で使用されます。

1.対面
2.メール
3.電話
4.資料作成(デスクワーク)

そして「 職種 × シーン」 の組み合わせにより、
学習すべき優先順位が変わります。

📌 ポイント
「できる英語」ではなく「使う英語」から逆算する。

🔎STEP2:現在の英語力と“通用度”を確認する

鹿島講師は、駐在英語を最短で習得するためには
「現在の実力を正しく測定し、ゴールとの差を数値化すること」
が欠かせないと強調します。

そのために必要なのが、次の 4つの観点での“通用度チェック” です。

1.文法(英語の型)
英語の基礎となる「型」が理解できているか

2.単語(イメージを共有できるか)
単に知っているだけでなく、
相手が同じ映像を思い浮かべられる単語選び ができているか

3.ニュアンス(意図が伝わるか)
「意味は伝わるけれど、意図が伝わらない」を避けるための表現力

4.音(発音・リスニング)
英語特有の音を理解し、リスニングの“最初の数語”で状況を把握できるか

📌 ポイント
意味が伝わるかではなく、仕事として通用しているかを確認する。

ここで浮き彫りになるのが
「意味は伝わるのに、仕事では通用しない英語」の課題です。

🔎STEP3:現在地とゴールの“ギャップ”を可視化する

鹿島講師が通用度を測る際、受講者に必ず行ってもらうのが
「あなたの職務内容を英語で説明してください」 というタスクです。

この課題によって、次のような差が一気に可視化されます。

▼初級レベルの傾向(例文)
I am sales. I go to meet new customer and explain my machine.
Sometimes I send email.

• 文法の「型」が崩壊しやすい
• 単語が直訳的で意味領域が狭い
• 相手が内容を推測しないと理解できない
• 誤解が起こりやすい構造になりがち

このレベルでは、最優先で文法と基本構造の習得が必要 と判断されます。

中級レベルの傾向(例文)
I work as a site manager in the factory.
I mainly give instruction to local staff, and conduct technical instruction.
When some problems occur, I have to solve them as soon as I can.

• 文法は正しいが 、不自然・過度に丁寧・固い などの“ニュアンスのズレ”が出る
• 接続詞・前置詞・動詞選択の精度に課題
• “意味は分かるが意図が読み取りにくい”状態になりやすい
• スピードのある対話では処理しきれない場面が発生

このレベルでは、ニュアンス調整・即応性・自然な言い換え力 の強化が
必須となります。

現在地とゴールの“ギャップ”を可視化するために
STEP1で決めたゴールと、STEP2で判明した現在地を比較し、
どれだけ差があるかを“段階”で可視化します。(下記は一例)

シーン 詳細 レッスン前の英語力 ギャップ 必要な英語力
対面 ローカルスタッフとの円滑なコミュニケーションと、社外の人との打ち合わせをスムーズに A2レベル 2段階 B2レベル
電話 現場での会話がメインになるため、電話も社内との業務連絡が中心 A2レベル  1段階 B1レベル
メール 基本的には本社(日本)とのやりとりが中心だが、社外の人とたまにやりとりがある B1レベル  0段階 B1レベル
デスクワーク 会議でのプレゼン資料を元にした内容があるため、プレゼン作成や発言機会はあり A2レベル  2段階 B2レベル

📌 ポイント
感覚ではなく、ギャップを“見える化”することが成長を加速させる

🔎STEP4:ギャップを埋めるための“最適カリキュラム”を作る

現在地とゴールのギャップが明確になったら、
次に必要なのが 「どの学習に、どれだけ時間を投下するか」 の設計です。

鹿島講師は、駐在英語の上達プロセスを
前半(英語脳の構築)→ 中盤〜後半(スピード訓練)という
二段階で捉えています。

フェーズ 学習の主軸 目指す状態 主な取り組み
前半 英語脳の構築 「時間をかければ正しい文章が作れる」状態 文法・単語・表現構造の理解
ニュアンスの整理
中盤〜後半 スピード訓練 「正しい文章を即座に表現できる」状態 ラリー練習・壁打ち
シーン別応用トレーニング

 

基礎 → 反射 の順で進めることが、最短で駐在英語を習得する王道ルート です。

そして、鹿島講師が推奨する学習順序は次の通り。

文法 → 英作文&単語選び → シーン別ニュアンス → 音

特に注目すべきポイントは
音(発音・リスニング)をあえて最後に持ってくること

その理由は──
• 発音・リスニングの習得には時間がかかる
• 先に“伝わる文章構造”を作れたほうが現場ですぐ役立つ

だからこそ、最短で成果を出すには
意味を正確に伝える英作文力 → ニュアンス力の順で鍛えること が重要なのです。

📌 ポイント
「基礎 → 反射」この順番が、最短で成果を出す王道ルート。

今日からできる
「駐在英語」を最短で伸ばす3つの秘訣

鹿島講師は、受講者が今日から実践できるポイントとして
次の3つを挙げています。

✅ 職務にもとづく“最適化”を行う
やるべきことを増やすのではなく
「やらない学習を決める」ことが最短習得のカギ。

✅ 普段から「業務の英語化」を習慣にする
普段の業務中に「この日本語、英語ならどう言う?」を考えるだけで、
英語脳の回転が大きく変わります。

✅ リスニング力は“発音力”から鍛える
自分が発せない音は聞き取れない。
まずは正しい母音・子音の発音を習得することが重要。
「発音力→リスニング力」の順番が大事。

最短で伸ばす鍵は「自分専用カリキュラム」

鍵は「あなた専用の学習カリキュラム」
鹿島講師が繰り返し強調しているのは、次の点です。

駐在英語には教科書がない。
だからこそ、あなた専用の学習プランが必要なのです。

赴任先・職務・ミッションが異なれば、必要な英語も異なります。
だからこそ、“個別最適化された学習カリキュラム”こそ
最短の成功ルート なのです。

最後に:更に深く学ぶ

「自分にはどんな英語が必要なのか?」
「個別学習カリキュラムの例が知りたい」

こうした疑問をより深く理解したい方へ、
鹿島講師のセミナーアーカイブ動画 をおすすめします。

アーカイブでは、

• “駐在英語”とは何か
• 職種別の学習ポイント
• “通用度”の検証と詳しい解説
• レベル別の個別学習カリキュラム例の紹介

など、伝えきれなかったポイントや、現場でそのまま使える知識が
体系的に解説されています。

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