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異文化理解のフレームワーク「カルチャーマップ」を解説《イタリア編》

グローバル事業成功のカギとなる異⽂化理解のフレームワーク「カルチャーマップ」から”イタリア”をピックアップ! イタリアビジネスのプロフェッショナルが指標毎に解説します。 資料ダウンロードはこちらから

カルチャーマップとは

カルチャーマップとは何か

カルチャーマップとは、エリン・メイヤー氏が世界有数のビジネスコール INSEADで教授を務める中で、同校のプログラム参加者である世界各地から集まったエグゼクティブから得た情報を検証した、マネージャーが自覚しておくべき8つの指標において、67カ国の文化の相対的位置づけを示した分布モデルです。

カルチャーマップの8つの指標

01:コミュニケーション
・他者との対話において明確な物言いを好むか、含みのある物言いを好むか
⇒明確な物言いを好む文化=ローコンテクスト
含みのある物言いを好む文化=ハイコンテクスト

02:評価
・否定的なフィードバックをする際に、直接的に伝えるか、間接的に伝えるか

03:リード ・権力者に対する敬意・服従がどの程度見られるか
⇒敬意・服従の強い文化=階層主義的、弱い文化=平等主義的

04:決断 ・意思決定をする際に「合意」をどの程度重視するか
⇒合意を重視する文化=合意志向、個人で決断をする文化=トップダウン

05:信頼
・信頼形成にあたり、「タスクの達成」を重視するか、カウンターパートとしての「関係性」を重視するか

06:見解の相違 ・意見の対立を是とするか、非とするか

07:スケジューリング ・スケジュールを遵守するか、状況に合わせて柔軟に対応するか
⇒スケジュール遵守=直線的な時間、状況に合わせる=柔軟な時間

08:説得
・他者を説得する際、原理を根拠に話すか、事例を根拠に話すか

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「国別カルチャーマップ イタリア編」

資料概要

グローバルビジネスにおいて企業から多くよせられる相談のひとつに、「相⼿国の⽂化の理解がマネジメントのネックになっている」というものがあります。

グローバル環境で成果をあげていくためには、異⽂化を理解するための指標を持ち、その背景や要因を紐解いて柔軟に対応していく⼒を⾝につけておく必要があります。

インサイトアカデミーでは、独自にプロッティングした65か国の中から、この度”イタリア“をピックアップし、8つの指標を説明するとともに、日本との違いを定量 / 定性の両面から分析し、イタリアビジネスにおける日本との比較考察も指標毎に併せて盛り込んだ「国別カルチャーマップ イタリア編」をリリースいたしました。

日本との違いをより詳しく学ぶことで、どのような行動をとればよいのかのヒントが見つかるはずですので、イタリアでビジネス展開をされている企業様はもちろん、仕事上でイタリアの方とコミュニケーションをとる方など、イタリアビジネスに携わるすべての方におすすめの資料です。

「国別カルチャーマップ イタリア編」資料ダウンロードはこちらから

資料目次

1. カルチャーマップとは
1-A エリンメイヤーとカルチャーマップ
1-B カルチャーマップ8つの指標

2. カルチャーマップ –イタリア-
2-A コミュニケーション★
2-B 評価★
2-C リード
2-D 決断
2-E 信頼
2-F 見解の相違
2-G スケジューリング★
2-H 説得
2-I 日本&イタリア文化特性比較

本記事では、上記項目の「★」印のイタリア ビジネスにおける日本との比較考察を公開します。

イタリア ビジネスにおける日本との比較考察

コミュニケーション

他者との対話において明確な物言いを好むか、含みのある物言いを好むか

▼ロ-コンテクスト
1.良いコミュニケーション=厳密・シンプル・明確
2.メッセージは額面通りに伝え、受け取る
3.コミュニケーション明確化のため、繰り返しも歓迎

▼ハイコンテクスト
1.良いコミュニケーション=繊細・含みがある・多層的
2.メッセージは行間で伝え、行間で受け取る
3.ほのめかしも多く、はっきりと口にすることが少ない

◎イタリア/日本 の比較考察

会議の場面でまず見えるのは、イタリア側の発言が日本人から見ると表情豊かで、言葉の勢いも強く感じられる一方で、言葉だけで完結しているわけではない点です。会話の往復、雑談、表情や声の調子を通じて、相手の関心度や信頼感を測る場面が目立ちますが、これは企業規模、業界、地域、担当者の国際経験によって差があるため注意が必要です。

日本企業では、会議前後の調整や暗黙の了解が大きな意味を持つ場面がある一方で、イタリア企業とのやり取りでは、その場で言葉にして確認し、反応を返すことが期待される場面が比較的多くなります。ただし、その言葉の強さを日本側がそのまま対立や不満と受け取ると、誤解が生まれることがあります。熱量を込めた発言は、強い不満だけでなく、関与や関心の表れである場合もあります。

日本側の打ち手としては、会議冒頭で相手企業や担当者への関心を示し、途中の質問や関連する話題を一定程度受け止めることが有効です。そのうえで、最後に「本日合意した点」「未決の点」「次回までの担当」「期限」を明確に確認すると、関係性と実務の両方が安定します。

評価

否定的なフィードバックをする際に、直接的に伝えるか、間接的に伝えるか

▼否定的なフィードバックを直接的に伝える
1.否定的なフィードバックは率直・単刀直入・正直に
2.否定的なフィードバックを肯定的なフィードバックで和らげることはしない
3.「間違いなく不適切だ」「全く以ってプロフェッショナルではない」といった断定的な表現が用いられる
4.批判はグループの前で個人に対し行われることもある

▼否定的なフィードバックを遠回しに伝える
1.否定的なフィードバックは柔らかく・さりげなく・やんわりと
2.肯定的なメッセージで否定的なメッセージを包み込む
3.「やや不適切だ」「少しプロフェッショナルではない」といった婉曲な表現が用いられる
4.批判は1対1でのみ行われる

◎イタリア/日本 の比較考察

部下や取引先への指摘の場面で日本側が戸惑いやすいのは、イタリア側の反応がかなり率直に見えることです。会議中に「この仕様では難しい」「その前提は違うと思う」とはっきり返ってくることがあり、日本人の感覚では厳しい、あるいは面子をつぶされたように感じる場面がありますが、それは必ずしも相手を否定するためではなく、仕事の質や専門性に対して自分の見解を明確に出すことが、責任ある態度として受け止められている場合もあります。

日本では、評価面談や商談の場で否定を直接言わず「少し検討が必要です」「社内で確認します」といった表現で包む場合があります。一方、イタリア側とのやり取りでは、関係が深まるほど非公式な場や実務担当者同士の会話で率直な指摘が出ることがあります。ただし、公式な会議・契約交渉・上位者が同席する場では、表現が慎重になる場合もあります。

日本側の打ち手は、否定的な指摘を受けたときにすぐ防御的にならず、まず「どの部分が一番問題か」「代替案として何が現実的か」を論点を具体化することです。指摘の前後に相手の専門性や努力を認める一言を入れ、そのうえで核心部分はぼかさない。この組み合わせが、関係性を保ちながら論点を前に進めるうえで有効です。

スケジューリング

スケジュールを遵守するか、状況に合わせて柔軟に対応するか
▼直線的な時間
1.プロジェクトは連続的なもので、工程が丁つずつ順番に進み、邪魔が入ることは想定されていない
2.締め切り、スケジュール通りに進むことが重要視される
3.組織性や迅速さに価値が置かれる

▼柔軟な時間
1.プロジェクトは流動的なもので、場当たり的、同時進行で複数の作業が進められ、邪魔が入ることも受容される
2.順応性と柔軟性に価値が置かれる

◎イタリア/日本 の比較考察

納期や会議時間の扱いで日本側が気をつけたいのは、イタリア側が時間に無頓着という話ではなく、計画どおりに進める部分と、その場の事情に応じて調整する部分を分けているように見える場面がある点です。工場出荷、契約上の納期、展示会、行政手続きの期限などは重く見られる一方、日々の打ち合わせでは、前の会議や関係者確認、移動や現場対応によって予定が流動的になることがあります。

日本企業では、予定を守ること自体が信頼の表現になりやすく、遅れそうな場合も早めに連絡するのが基本です。一方、イタリア側では、契約上の期限や展示会などの固定日程は厳しく管理される一方で、途中の確認会議や社内調整の日程は動くことがあります。ただし、柔軟時間を「遅れてもよい文化」と読んではいけません。

日本側の打ち手としては、全体日程を細かく詰める前に、動かせない期限と調整可能な期限を分けて確認することです。会議では対話の余白を持たせつつ、終盤で次回期限、担当者、確認事項を明確にすることが有効です。予定は文書で共有し、口頭でも確認し、節目ごとに軽くリマインドすることが、関係を損なわずにスケジュールを守るための実践的な方法です。

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異⽂化理解のフレームワーク「カルチャーマップ」から”イタリア”をピックアップし、8つの指標を説明するとともに、日本との違いを定量/定性の両面から分析し、イタリアビジネスのプロフェッショナルによる8つの指標毎の考察を盛り込んでいます。 ぜひ貴社のイタリアビジネスにおける異文化マネジメントにご活用ください。

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「カルチャーマップ」の関連講座《INSIGHT ACADEMY》

異文化理解概論

講師:岡田 昭人氏 東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授 オックスフォード大学教育学博士 世界で結果を出すためには「日本人なら当然と考える価値観や思考習慣が、世界ではそのまま適用されない」という事実に気づくことが第一歩です。 本講座では、多角的な切り口で異文化を理解するために、異文化理解の指標や概念を学びます。 異文化を理解するためには、カルチャーアイスバーグを認識し、自文化と異なる文化との「比較の物差し」を持つことが重要です。 その上で、自国の基準で評価するのではなく、対象国の価値観や思考習慣との違い(異文化)、その裏にある背景を捉えようとする姿勢を身に付けます。 サマリー動画はこちらから

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