INSIGHT ACADEMY 導入事例

東急不動産株式会社様

幅広い国別・実務講座で海外赴任前の不安と育成課題を解決

1953年の設立以来、一貫して新たな不動産ビジネスによる価値創造を追求し、時代や社会環境の変化とともに事業領域を拡大させてきた東急不動産株式会社。ホームグラウンドである渋谷とその周辺エリアでは、職・住・遊の3要素を融合させた渋谷型都市ライフの実現を進める「広域渋谷圏構想」を掲げており、2024年には「東急プラザ原宿『ハラカド』」「ShibuyaSakura Stage」といったプロジェクトが竣・開業を迎えました。新たなフィールドを開拓する戦略投資(海外事業)では、グローバル化の進展を事業拡大の機会と捉え、アメリカおよびアジアを中心に海外展開を進めています。観光立国のパラオでは、1980年代から環境・文化を守るリゾート開発と雇用創出に取り組み、現地社会に貢献しています。絶え間なくチャレンジを重ねていく同社が INSIGHT ACADEMYを導入した背景や活用方法、受講者の声などを伺いました。

[お話を伺った方]
海外企画室 運営企画グループ グループリーダー 大塚 祐貴さま
海外企画室 運営企画グループ 主任 菅原 涼太さま
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社名
東急不動産株式会社
業種
不動産業
従業員数
1,254名(連結)*2025年4月1日現在
グローバル拠点
7拠点
設立
1953年
ウェブサイト
https://www.tokyu-land.co.jp/
受講対象者
  • 海外駐在員
  • 海外駐在前
  • 海外部門
  • プール人材
  • 国内社員全般

導入の背景

● グローバルに関する研修が十分でなく、海外赴任者へのサポートやグローバル人材の不足といった課題があった
● 赴任先でのマインドセットの醸成も十分にケアができていなかった

選定のポイント

● 講座内容が豊富なため、どの社員も自分の課題や関心に合わせて学ぶことができる
● 講座の動画内容がとても工夫されていて分かりやすく、Eラーニングなので時間が拘束されることなく気軽に学べる
● 自社だけでは持ち得ない、グローバル人材育成や海外事業に関するノウハウを提供してもらえる

導入効果

● 自分の都合に合わせて手軽に受講できるので、忙しい現場でも浸透しやすかった
● 国別に実務的な異文化理解やコンプライアンス知識が学べ、業務に役立つスキルが向上した
● 学習履歴レポートにより受講状況が可視化され、受講率が約2倍に増加した

受講者の声

● 現地の規模拡大だけではなく、本社との連携・連動(現地に対して本社がどう動くべきか)についても学ぶことができた。
● 海外で活躍をしている方々を見ていると、国内で求められる人材像とは異なる個性や発想を持つ人が多く、その多様性こそが強みだと感じた。
● 駐在員が着任後に起こる一般的な精神変化を理解でき、他の社員へのケアについて役立つと思った。
● 宗教的な違いより、国民性に基づく性格等の違いを今まで意識できていなかった。そこに気付けて良かった。

INSIGHT ACADEMYの研修内容の幅広さや動画コンテンツの分かりやすさが海外赴任前の人材育成における課題解決につながると感じた

――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけと決め手について教えてください。

当時、海外赴任者に向けた主な制度は、語学補助でした。国内事業が大部分を占めていたこともあり、グローバルに関する研修等は特別に用意していなかったため、現地で求められる “非言語コミュニケーション力” や、業務以外の文化的な部分の研修が十分ではないまま赴任するという状況になっていました。

また、赴任先でのマインドセットの醸成も十分にケアができておらず、その点も大きな悩みで、「グローバル人材の不足」という課題もありました。

そんな中、INSIGHT ACADEMYの紹介を受け、まずは講座内容の幅広さに驚きました。国別の講座*1 や異文化理解、さらに実務*2 など様々なケースや場面に応じたジャンルの講座もあり、どの社員も自分の課題や関心に合わせて学べるところが魅力的に感じました。

また、動画のコンテンツも分かりやすく、Eラーニングなので時間が拘束されることなく気軽に学べるという点も決め手の一つとなり、導入を決めました。さらに、私たちが自社だけでは持ち得ないノウハウをご提供いただけるのではないかという強い期待もありました。

体系的に整理された150以上の講座、専門性の高い講師陣、工夫された動画編集など、非常に満足している

――リリースされている講座コンテンツにはご満足いただけていますでしょうか?

様々なテーマやジャンルの講座があり、隙間時間を活用して学べるEラーニングは、自分の都合に合わせて手軽に受講できるので、忙しい現場でも浸透しやすかったです。さらに、講座コンテンツがテーマ別にしっかりと整理されていたり、専門性の高い講師の方がいらっしゃったり、動画の編集が非常に工夫されていたりと他社のサービスと比べて魅力に感じる部分が多いです。
国ごとに文化や法律、契約のルールが異なり、知らないうちにリスクを負ってしまうこともあります。

INSIGHT ACADEMYでは、そうしたコンプライアンスや異文化理解に加え、実務的なコミュニケーションやミーティングの進め方なども学べるので、重要な部分と細かな部分をバランスよく吸収できるのも大きな魅力だと感じています。

また、受講後に理解度テストがあるのがいいです。Eラーニングは手軽に受講できるメリットがありますが、なんとなくインプットして分かった気になってしまうというデメリットもあると思います。
しかし、適切なレベル感の理解度テストがあるおかげで、学んだ内容を棚卸することができるだけではなく、一定の目的や緊張感をもって受講できています。

*1 国別駐在員研修シリーズ
対象国でのビジネス経験豊富なプロフェッショナルが、赴任先で現地社員と信頼関係を築いて成果を出すために解説。前半は対象国の国民性・ビジネス習慣・就業意識などを日本との違いに注目しながら解説&日本人駐在員が陥りやすい失敗例を紹介。後半は赴任先で現地社員とどのように信頼関係を築いていくべきか、プロフェッショナル自身の経験談も交えて具体的に解説。25か国以上公開中。*2025年10月現在

*2 実戦適用力シリーズ
海外事業で課題に直面した時に頼りに出来る引き出しの数は多ければ多いほど良いですが、そのためには自分自身の経験にだけ頼ってはいけません。自分自身の経験だけに頼ると実戦に適用出来るケース (PDCAの数) が限定されてしまい、経験が蓄積されるまで長い時間を要します。グローバル人材として最短でレベルアップするには、前任者・先輩・他社実例談などから擬似体験し、引き出しの数を増やすことが有効です。INSIGHT ACADEMYでは、海外ビジネスでの実戦経験の豊富な講師陣によるリアルな経験談や、海外赴任にまつわる各専門家からのアドバイスといった充実のラインナップにより、実戦適用力の強化を目指しています。

赴任中のトラブル等を事前に学ぶことは、赴任後のメンタル面でも役立っている

事前に受講して学んでおくことは、駐在員の方々のメンタル面においても大いに役立つと確信しています。
駐在後トラブルに見舞われた時、自己嫌悪に陥るのか、ここはみんなが通る道・壁なんだと多少なりとも前向きに捉えるのかが大きな分岐となります。

そのため、どのようなストレス環境になるのか、どのような問題が起きやすいのか、自分の悩みをどこにどう吐き出したらいいのかなど、事前にシミュレーションしたり心構えを持ったりして赴任することができるので、メンタルが多少落ち込んでも踏ん張って軌道修正できているのではないかと思います。

海外赴任者だけではなく、海外トレーニーの派遣者や国内社員にも現地事情や商習慣を学ぶために受講してもらっている

当初は、海外赴任が決まっている社員向けに限定して研修を行っていました。
しかし、実際に利用していくので、国内にいながら海外拠点のサポートや海外メンバーとやり取りをする社員にも現地事情や商習慣 を学ぶ機会が必要だと感じました。

そこで徐々に対象者を広げ、今年度からは海外トレーニーの派遣者や国内の海外事業に関わる社員も「なぜその国ではそういうやり方になるのか」「文化や法律の違いがどう行動に結びつくのか」など一定の納得感や原理原則を学ぶために受講してもらっています。

また、コンプライアンスの遵守は海外事業を進める上で欠かせないテーマです。
現地のナショナルスタッフや彼らをマネジメントする駐在員にとって、各国ごとのコンプライアンス意識や文化の違いを正しく理解することは非常に重要です。
そのため、INSIGHT ACADEMYのコンプライアンス関連講座を受講してもらい、実務に直結する知識を身につけるようにしています。

「内容が分かりやすい」「実務にすぐに活かせる内容がある」といった声が多く上がっている

――受講者からの声を教えてください。

「内容が分かりやすい」「実務にすぐに活かせる内容もある」といった声が多く上がっています。
講師の方の語り口も親しみやすく、しっかり意図が伝わる内容になっており、ポジティブな意見が多いです。講師の方は、実際の経験を基にお話しされているので、リアリティや重みが違い、とても惹き込まれます。

また、異文化理解のフレームワークであるカルチャ―マップや、ホフステードの6次元モデル*3 なども、とても分かりやすく解説されており、受講者として理論と実務の話が繋がると原理・原則として頭の中に定着しやすいなと感じています。

*3 カルチャ―マップやホフステードの6次元モデルとは
異文化理解やマネジメントの指標として活用される代表的なフレームワークです。お役立ち資料として無料公開しております。ぜひホームページよりお申込みください。

推奨コース設計から毎月届く学習レポートなど、サポートが手厚い

――INSIGHT ACADEMYの支援体制はいかがでしょうか?

専任コンサルタント*4 の方 は、疑問や問い合わせへの対応も迅速で、きめ細やかなサービスをしていただいています。
担当の方にアドバイスをもらいつつ、推奨コース*5 を独自に設定したり、視聴時間や利用状況についてまとめられた学習履歴レポート を毎月いただいたりと大変助かっております。

また、当社ではこの学習履歴レポート*6 をもとに、対象者へ全員の受講状況をメール配信しています。
これを始めたところ、受講率が昨年に比べて約2倍に大幅アップしました。

これだけが要因ではないと思いますが、受講時間などをガラス張りにしたことで、程よい刺激になったようです。

「グローカルビジネスの拡大」を掲げ、海外と国内双方でのグローバル人材育成を推進していきたい

――貴社グローバル人材育成における今後の展望について教えてください

駐在員は経営と現地の橋渡し役として重要な役割を担う一方、孤独や高いストレスにさらされやすく、燃え尽きや離職のリスクも抱えています。

そのため、ローカルスタッフの声も直接聞き取り、日本側から必要な仕組みを整えるなど、現地拠点のサポートにつなげたいと考えています。駐在員が単独で抱え込むのではなく、現地人材と協働しながら拠点を成長させる体制を目指します。

また、今年度始めに発表した中期経営計画では、重点テーマの一つに「グローカルビジネスの拡大」を掲げています。
これはグローバルな変化を捉えつつ地域と共創し、価値を最大化していく取り組みです。
海外事業の強化に加え、国内からグローバルと向き合うケースも増えることを見据え、INSIGHT ACADEMYのEラーニングを活用し、グローバル人材育成をさらに推進していきます。

Eラーニングを導入して終わりではなく実際に成果に結びつけられるように、専属コンサルタントが運営面においても貴社をしっかりサポートいたします。
定量 / 定性的分析や育成効果の振り返りに至るまで国内唯一のグローバル人材育成専門会社としてのノウハウを活用し、貴社のグローバル人材育成全般をきめ細かく支えてまいります。

*4 専任コンサルタントとは
E ラーニングを導入して終わりではなく実際に成果に結びつけられるように、専属コンサルタントが運営面においても貴社をしっかりサポートいたします。定量 / 定性的分析や育成効果の振り返りに至るまで国内唯一のグローバル人材育成専門会社としてのノウハウを活用し、貴社のグローバル人材育成全般をきめ細かく支えてまいります。

*5 推奨コースとは
学習目標の設定・視聴コース選択時の指針を目的に、受講者様のセグメント / 受講期間に応じて、15~40講座程度の「受講者必須コース」「受講者推奨コース」をそれぞれ作成・提案し、効率的に学習を進められるよう支援いたします。受講者のINPUTやOUTPUTの量/質向上を通じて、受講者の行動変容、ひいては貴社への業績貢献を目指しています。

*6 学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者 / 部署 / 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。

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