
海外駐在員に求められる内容の講座が充実し、 さらに帯同家族向けの講座があることが大きな決め手となった
モビリティや、スマートフォンに代表される電子機器をはじめ、あらゆる産業分野に技術・製品を提供する NOK 株式会社。
自動車をはじめとする機械類に欠かせないオイルシールで国内トップシェア、電子機器等で使われるフレキシブルプリント基板(FPC)で世界第 3 位を誇ります。1960 年代から積極的に海外進出を進め、現在、海外拠点数は約 25 か所あり、様々な国と地域でワールドワイドに活躍している同社が、なぜ INSIGHT ACADEMY の E ラーニングの導入を決めたのか。
その背景や決め手、支援体制について感じていることを伺いました。
- [お話を伺った方]
- 業務本部人事部制度企画課 課長 三科貴寛 さま
業務本部人事部制度企画課 田中沙弥 さま

- 社名
- NOK 株式会社
- 業種
- 輸送用機器
- 従業員数
- 37,958名
- グローバル拠点
- 所在国・地域:15か国
- 設立
- 1941年
- ウェブサイト
- https://www.nokgrp.com/
- 海外駐在員
- 海外駐在前
- 海外部門
- プール人材
- 国内社員全般
導入の背景
● 以前利用していた他社の研修動画は十分に活用できず、「赴任前の多忙な時期に視聴するメリットがない」という声も多かった
選定のポイント
● グローバル人材やグローバルマインドなど海外駐在員に求められる内容の講座が充実している
● 帯同家族向けの講座がある
● 学習履歴レポートに基づくミーティングが定期的にある
導入効果
● 現地の人をマネジメントするヒントになっている
● 現地の責任者や社長クラスからも好印象で、「グローバルマインドの重要さを理論立てて言語化できるようになった」等と、前向きな声が増えた
受講者の声
● 同じ部署にいる日本人出向者が直面している問題に類似しており、とても参考になった。
● 自分のメンタル含めた環境を客観的に理解できた。現地の同僚や他の出向者への助言など、より丁寧にケアを行っていきたい。
● 国別による具体的な特徴とその背景的理由はとても理解しやすかった。
● グローバル人材として必要な心持や資質がわかり非常に勉強になった。
● 世界基準のリーダーシップ / コーディネーター的な行動と、リーダー的な行動の違い / 異なる意見を正しく理解し、その価値を高めることが重要だと理解できた。
以前利用していた他社の研修動画は上手く活用されず、
受講者からのネガティブな意見も多かった
――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけと決め手について教えてください。
以前は他社の研修動画を利用していましたが、半年間の全体平均視聴率がとても低い結果に悩んでいました。おそらく原因は、汎用的なコンテンツが多すぎるため、何を受講したらいいか分からなくなってしまったのではないかと思います。さらに、海外駐在やそれぞれの国に特化した内容の講座が少ないため、赴任前の多忙な時期に視聴するメリットが見いだせないというネガティブな意見も半数ほどありました。そのため、今一度、会社として海外駐在員に求めることを明確化し、それに合った研修を提供しようと色々と検索して見つけたのが INSIGHT ACADEMY でした。また、当社には中国に赴任する社員も多くいるのですが、中国から閲覧できない状況があり、そのためにも切り替えが必要だと感じました。
INSIGHT ACADEMY に切り替えるタイミングで、
自社の「海外勤務者に求める姿」を新たに定義
INSIGHT ACADEMYに切り替えるタイミングで、「そもそも私たちは海外駐在員に何を求めていて、そのためにどんな研修動画を提供しているんだっけ」というところに立ち返って考えたんです。
その中で「海外勤務者に求める姿」というものを、この切り替えのタイミングで改めて定義しました。具体的には 4 つあります。
まず 1 つ目は、NOKの顔として常にグローバルマインドを持ち、広い視野で柔軟に物事を捉えられること。2つ目は、多様な価値観を受け入れ、対話を続けながら信頼関係を築いていくこと。3 つ目は、グローバルな舞台で、国内外問わず付加価値を生み出せること。そして 4 つ目は、当社の「Purpose」と「Values」を、世界のどこにいても体現できる人材であること。
これは、駐在員のサポートをしている中で耳にしてきた声、特に現地で社長を務めている方々がどう駐在員を見ているかという意見等も参考にしました。そういった現場の声や、これまで私たちが学んできたことを振り返りながら、この 4 つを定めました。
これを定めたことで、私たちが必要とする研修が明確になりました。こちらを基に色々と探している中で、海外に特化していて研修内容が国別に揃えられている INSIGHT ACADEMY に出会いました。
*1 専用プラットフォーム
当局のインターネット規制がある中国・インドネシアで在住しながら学習する場合は専用プラットフォームを別途オプションとしてご利用頂けます。
*3 国別駐在員研修シリーズ
対象国でのビジネス経験豊富なプロフェッショナルが、赴任先で現地社員と信頼関係を築いて成果を出すために解説。前半は対象国の国民性・ビジネス習慣・就業意識などを日本との違いに注目しながら解説&日本人駐在員が陥りやすい失敗例を紹介。後半は赴任先で現地社員とどのように信頼関係を築いていくべきか、プロフェッショナル自
身の経験談も交えて具体的に解説。25 か国以上公開中。*2025 年 9 月現在
海外駐在員に求められる内容の講座が充実し、
さらに帯同家族向けの講座があることが大きな決め手となった
我々が特に重要視していたのは、日本とは違う文化の中で与えられたミッションを全うするためにどういう立ち回りをしたらいいのか、いわゆるグローバル人材やグローバルマインドに特化した内容の講座があるかというところです。INSIGHT ACADEMY の E ラーニングは、まさに求めていたものでした。グローバルマインドや国別の異文化理解といった海外駐在員に求められる内容の講座が充実しているだけではなく、帯同家族向けの講座 があったのも大きな決め手になりました。いくつか他社も候補に挙がっていましたが、当社の求めるものと一番マッチしていると感じ、導入するに至りました。
私自身も海外駐在員のサポートをしている中で、「あ、こんなこともあるんだ」と、これまで知らなかったことに気づく場面が多かったです。なので、自分たちが受講してもすごく勉強になるなと感じました。
特に国別の研修動画は、実際にその国で働かれていた方が実体験を交えながらお話しされているので、説得力がありますし、現場感が伝わってきて、とても参考になります。
講座内容も幅広く、定期的に更新・追加されるのがありがたい
ーーリリースされている講座コンテンツにはご満足いただけていますでしょうか?
グローバル系の講座以外にも幅広くあり、定期的に新しい講座や国も追加されているのがありがたいです。さらに各国の拠点にいる責任者や社長クラスだけではなく、その 1 つ下のマネージャークラスの人も現地の人をマネジメントする際のヒントに間違いなくなっていると思います。
また、E ラーニング以外にも中国の労働法やビザの種類などをまとめたお役立ち資料をメールで配信 していただけるのも嬉しいです。こういった情報を人事として入手しないといけないなと思いつつも、日々の業務で後手になることがあるので、メール配信してもらえるのはとても役に立つし、助かっています。配信されるお役立ち資料も堅苦しすぎず、読みやすいのがまたいいです。
赴任後にも受講できるので、学び直したり
異文化理解に役立てたりできるのがいい
ーー受講者からの声を教えてください
基本的には受講を希望する方全員に受講してもらっています。そのため、受講者の役職は本当にバラバラで、社長から担当者クラスまで幅広い層の方が利用しています。
中でも特に現地の責任者や社長クラスは INSIGHT ACADEMYの E ラーニングに好印象を持っているようです。赴任後、グローバルマインドの重要さを知り、INSIGHT ACADEMYのE ラーニングで改めて学び直したり、国別研修の講座を受講して、その場で現地の人の考え方や文化を理解するために役立てられたりできるのがいいといった声がありました。
また、ある受講者は、「覚悟が薄いまま海外拠点に赴任してきてしまう人に対し、どのようにグローバルマインドを伝えればいいかわからない」と悩んでいたようですが、いくつか講座を受けることで、理論立てて言語化することができるようになったそうです。
*4 『知っておきたい 帯同家族のホンネ』
本講座では、赴任前・赴任中・帰国後の各フェーズで起こりやすい家族の悩みやその背景、関係悪化を招く NG ワード、令和時代特有の配偶者の悩みまでを解説します。配偶者の心の動きを理解し、良好な家族関係を築くためのヒントが得られる内容です。
*5 グローバル人材育成のお役立ち情報配信サービス
育成責任者様ならびに受講者様に、お役立ちホワイトペーパーやグローバル人材育成情報、新サービスや新講座のリリースなど、定期的にメール配信しております。育成責任者様向け「お役立ち情報:世界で結果を出す人材を育てるために有益な情報を、インサイトアカデミーが独自の視点でリサーチ・整理のうえ配信します。
受講者様向け「新着講座のお知らせ」:新たにリリースされた講座を受講者に向けて配信します。
学習履歴レポートに基づいた
定期的なミーティングが大変助かっている
ーーINSIGHT ACADEMY の支援体制はいかがでしょうか?
当社の希望した形に沿って支援していただいているという印象です。というのも、当社は希望する人にだけアカウントを付与して受講してもらっています。さらに、特に受講ノルマのようなものは設けておらず、本人のやる気に任せているような状態です。それを専任コンサルタントの方に説明すると、それに合わせた設定の方法や受講者への通知の仕方等を提案していただけました。さらに、定期的に学習履歴レポートを出していただき、アンケートや視聴回数などに関してミーティングがあるのですが、その際、結果のフィードバックや受講者へのフォローについても提案をいただけるので、大変参考になります。以前利用していた研修動画サービスでは、定期的なミーティングはなかったので、データを読み取ったり、そこからフォローしたりすることがなかなかできず苦労しました。そのた、INSIGHT ACADEMYの支援体制にはとても助けられています。
国内外で付加価値を生み出し、どの国や環境にいても
周囲を巻き込んで活躍できる人財への成長をサポートしていきたい
ーー貴社グローバル人材育成における 今後の展望について教えてください
ある経営幹部の言葉に「今まではインターナショナルカンパニーだったが、これからは真の意味でのグローロバルカンパニーになっていかなければならない」というものがあります。当社が作成した「海外勤務者に求める姿」にもある通り、国内・海外問わず付加価値を生み出すことができる人財に成長していけることを目指し、その赴任先で成果を上げるだけでなく、異なる国や環境でも同じように周囲を巻き込んで活躍できる人財に成長していけるよう、サポートしていきたいと思います。
*6 専任コンサルタントとは
E ラーニングを導入して終わりではなく実際に成果に結びつけられるように、専属コンサルタントが運営面においても貴社をしっかりサポートいたします。定量 / 定性的分析や育成効果の振り返りに至るまで国内唯一のグローバル人材育成専門会社としてのノウハウを活用し、貴社のグローバル人材育成全般をきめ細かく支えてまいります。
*7 学習促進リマインドとは
E ラーニングは「いつでもどこでも学習が可能」といったメリットがある一方、個人の自由度が高いため、「忙しいので、優先順位が下がってしまっている」「学習そのものを忘れてしまう」等の理由から、学習進捗が芳しくないことがあります。受講者様のモチベーションをサポートできるよう、弊社事務局が受講者様一人一人の学習状況をチェックし、「学習促進リマインド」を定期的に行います。受講者様の学習意欲が維持できるよう徹底的にサポートすることで、E ラーニングの弱点とも言える課題を解決します。
*8 学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者 / 部署 / 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。
こちらの企業のより詳細な導入事例資料を
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