INSIGHT ACADEMY 導入事例

日本化薬株式会社様

単発研修では補いきれない海外実務知識を、赴任前後のEラーニングで体系的に習得

日本化薬株式会社は、モビリティ&イメージング、ファインケミカルズ、ライフサイエンスの3領域で事業を展開する化学メーカーです。幅広い領域で培ってきた技術力をもとにグローバル展開を進めています。多彩な事業を国内外で展開する同社にとって、グローバルに活躍できる人材の育成は、事業成長を支える重要な取り組みの一つです。そんな中、INSIGHTACADEMYのEラーニングを導入し、赴任前の心構えづくりから赴任後の振り返りまで、一貫して活用する運用へとつなげてきました。今回は、導入の背景や決め手、受講者の声、そして今後のグローバル人材育成の展望についてお伺いました。

[お話を伺った方]
日本化薬株式会社 人事部 キャリア開発担当 主管 兼 採用戦略担当 主管 兼 研修センター長 三浦 透 さま
日本化薬株式会社 人事部 海外担当 荒川 昌亨 さま
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社名
日本化薬株式会社
業種
化学
従業員数
2,366 名(単体)、5,946 名(連結)*2026 年3月末時点
グローバル拠点
12か国・地域
設立
1916年
ウェブサイト
https://www.nipponkayaku.co.jp/
受講対象者
  • 海外駐在員
  • 海外駐在前
  • 海外部門
  • プール人材
  • 国内社員全般

導入の背景

● 語学力だけでなく、異文化対応力まで含めた育成強化が必要だった
● 単発研修では不足する、海外実務に必要な知識の補完が課題だった
● 海外で働く社員へのケアや困りごとの解決につながる支援が必要だった

選定のポイント

● 語学だけでなく、異文化理解や海外実務につながる学びを体系的に得られること
● 赴任前の心構えと赴任後の復習をつなげて活用できる
● 現地で円滑にコミュニケーションを取るための学びがあること

導入効果

● 必須コースの修了状況は高い水準で推移し、受講の定着につながった
● 赴任後に講座内容を振り返ることで、学びの実用性を実感しやすいという声が上がった
● グローバルビジネスへの使命感が高まったことや文化の違いへの理解に加え、講座内容を実践できたという声が見られた

受講者の声

● 海外の方との意識のズレを、単に文化の違いとして片づけるのではなく、それぞれがどのような軸で物事を見ているのかを整理して捉えられるようになった。異文化理解を、実務で生かせる視点として捉え直すきっかけになった。
● 赴任先の人々の気質や仕事へのスタンスを知ることで、現地スタッフが駐在員のどこを見て、何を期待しているのかを理解しやすくなった。赴任後に意識すべき振る舞いや関わり方を考えるうえで参考になった。
● 赴任先国の経済・社会といった業務に関わる内容から、私生活に関わる細かな情報まで学ぶことができた。海外赴任前に、現地理解を幅広く深めるうえで役立つ内容であった。
●『グローバル経営者の発想法:原因自分論』*1 は非常に印象に残る内容であった。部下を持つ立場として、人が動かない理由を自分ごととして捉え、動いてもらうための工夫を自ら考え、実践していく意識につながった。
● 赴任先で生産ラインの立ち上げを担う立場として、現地技術者を支えていくには、自身が製品や工程についてより深く理解しておく必要があると気づけた。赴任前に何を準備しておくべきかを見直すきっかけになった。

*1 『 グローバル経営者の発想法:原因自分論』https://insighta.jp/set/75
グローバルリーダーに必要なのは、予測不能な環境でも他責に陥らず、自ら原因を引き受けて未来を切り開く思考です。本コースでは、ホンダタイランドで乗用車シェアを6年で2.5%から22%へ伸ばした佐藤満氏の実体験をもとに、変化の激しい海外市場で成果を上げるための思考法「原因自分論」を学びます。世界で事業を展開する経営者・幹部にとって重要な視座と発想を身につけられる内容です。

グローバル人材育成を全社課題として見直す中で、
異文化理解まで含めて学べる仕組みと、赴任前の心構えから
赴任後の復習まで活用できる点が導入の決め手になった

――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけと決め手について教えてください。

当社では2019年以降、全社で取り組む重要課題の一つとしてグローバル人材育成が位置づけられました。
海外売上比率が高まる中で、どのようにグローバル人材を育成していくか、また海外に送り出した社員をどう支えていくかを検討し、さまざまなコンテンツをリサーチしていました。そうした検討を進める中で、INSIGHT ACADEMYを知ったことが導入のきっかけになりました。

INSIGHT ACADEMY導入前から、赴任前研修として1日だけの異文化対応研修は実施していましたが、その研修では、日本と海外の考え方の違いや相手との向き合い方を学ぶ機会はありましたが、海外で活動するために必要な知識までを幅広く補える内容ではありませんでした。当社としては、語学力の向上に加え、異文化への対応力を高めることを重視していました。実際に駐在員の声を聞くなかで、語学力だけでは仕事は円滑に進まず、相手の考え方や価値観を理解することが欠かせないと感じていたためです。

導入の決断において大きかったのは、まず海外駐在中の社員に受講してもらった際の反応でした。アンケートでは、グローバルビジネスへの使命感の高まりや、文化の違いへの理解、日本の特徴の捉え直し、講座内容の実践につながったという回答が得られました。こうしたフィードバックを受けて、赴任してからではなく、赴任前から受講してもらう方がよいという考えに至り、現在の運用につながっています。

さらに、赴任前に心構えとして学び、赴任後にも一定期間、復習として見返せる点も、当社の受講期間の中で活用しやすい仕組みでした。実際に受講者からは、赴任後に講座内容を振り返る中で学びの意味を実感しやすいという声もあり、事前学習と実務経験をつなぐ形で活用しています。

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海外赴任が決まった社員を対象に、赴任前から赴任後まで継続して活用している

――現在、どのような層への育成でご活用いただいていますか?

現在は、基本的に海外赴任が決まった社員を対象に活用しています。社内で辞令が出た段階で受講を開始する運用で、赴任予定者に対して必須コース*1を設定しています。
受講の流れとしては、赴任前の国内期間に受講を始め、その後、赴任後も継続して学ぶ形です。実際には、辞令後に受講を開始し、赴任までの期間に進めたうえで、現地でも引き続き受講するケースが多く、受講者全体では3分の1ほどが国内、3分の2ほどが海外で受講している状況です。人によっては、かなり進めてから赴任することもあります。

また、当社では現地組織のリーダーや管理職として赴任する人が多く、必須コースも製造向け、管理向け、技術開発向けといった区分で運用しています。

*1 必須コース・推奨コースとは
学習目標の設定・視聴コース選択時の指針を目的に、受講者様のセグメント/受講期間に応じて、15~40講座程度の「受講者必須コース」「受講者推奨コース」をそれぞれ作成・提案し、効率的に学習を進められるよう支援いたします。受講者のINPUTやOUTPUTの量/質向上を通じて、受講者の行動変容、ひいては貴社への業績貢献を目指しています

赴任前の心構えづくりと赴任後の振り返りの両面で、実用性が高いと感じている

――講座コンテンツはいかがでしょうか?

講座コンテンツについては、これまでEラーニングの内容そのものに対して価値を感じている声が多いです。
受講者からは、「このE ラーニングは実際の業務に役立つ」という声が多く上がっています。
特に、赴任前に心構えとして学び、赴任後に実務経験と結び付けながら見返せる点は、実務に沿った使い方がしやすいと感じています。
実際に、駐在経験がある人や2回目の赴任となる人ほど、「講義で述べられていることは確かにその通りだ」「これを事前に理解しておくことは重要だ」と、内容の重要性を実感している様子がうかがえます。

また、当社として重視しているのは、語学力だけではなく、異文化の相手がどう考えるのかを理解することです。その意味で、国や地域によってコミュニケーションの前提が異なることをあらかじめ知っておける点には意義があります。
実務上は英語で指示や報告をやり取りする場面が多く、相手の反応を日本の感覚だけで判断しないことが重要になるためです。
赴任前にはそのための心構えとして学び、赴任後には必要に応じて振り返ることができる点も、このコンテンツの価値だと受け止めています。

現地で問われるのは業務知識だけでなく、
相手国への理解と信頼関係を築く力であり、国別講座はその準備に役立っている

――海外駐在の現場では、どのような課題があり、どのような学びが役立っていますか?

海外駐在では、業務そのものの複雑さに加えて、異文化や人間関係の中でどう立ち回るかが大きな課題になると感じています。
特に当社では、現地組織のリーダーや管理職として赴任するケースが多いため、日本人が一人で現地の組織に入っていく中で、自分の考えや方針がどのように伝わっているのか、現地スタッフの輪の中にどう入っていくかが重要になります。
語学力だけでなく、相手の考え方や反応の背景を理解しながら信頼関係を築いていくことが、実際の現場では欠かせないと考えています。

その意味で、国別駐在員研修シリーズ*3 を通じて、赴任先や業務関連国の特徴を事前に知っておけることには大きな意義があります。
たとえば、台湾では現地スタッフが駐在員のどこを見て何を期待しているのかを理解する参考になったという声や、メキシコでは経済・社会といった業務に関する内容から私生活に関わることまで学ぶことができたという声がありました。
国ごとの考え方や仕事へのスタンスをあらかじめ知ることで、現地での関わり方や準備すべきことをより具体的にイメージしやすくなっていると感じています。

また、受講運用を続ける中で、赴任者ごとに必要な学びを見極める重要性も見えてきました。
赴任先で担う役割は、管理、製造、技術開発など一様ではなく、現地法人の責任者としてより広い視点が求められるケースもあります。
そうした違いを踏まえて、役割に応じたカリキュラムを考えていくことが、今後さらに重要になると感じています。

*3 国別駐在員研修シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/course_of_working_abroad

学習状況をきめ細かく把握できる支援体制を活用し、
社内フォローとあわせて高い修了状況につなげている

――INSIGHT ACADEMYの支援体制はいかがでしょうか?

支援体制については、現在の運用の中で十分に活用できていると感じています。特に、毎月、学習履歴レポート*4で学習状況に関する知らせを受け取れるため、受講者ごとの進捗を把握しやすく、社内でのフォローにもつなげやすい点が助かっています。
赴任前後はどうしても業務や準備が立て込む時期でもあるため、学習状況をタイムリーに把握できることは、受講を着実に進めてもらううえで重要だと感じています。

当社では、その情報をもとに、受講者一人ひとりに対して「今どこまで進んでいるか」「残り期間を踏まえるとどの程度のペースで進める必要があるか」を個別に伝えています。
単に受講を促すのではなく、それぞれの進捗に応じて声をかけられるため、受講者自身も今の状況を把握しやすく、計画的に学習を進めやすくなっていると思います。
こうした定期的なリマインドは、受講を修了までつなげるうえで大きく機能しており、高い修了状況につながっている要因としても、この進捗の見える化と個別フォローの積み重ねが大きいと感じています。

また、現在提供されている学習状況のお知らせについても、当社として有効に活用しています。必要な情報が整理されているため、受講者の状況確認から社内でのフォローまで、一連の運用を進めやすい点もありがたいと感じています。

*4 学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者 / 部署 / 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。

語学力に加え、多様性を受け入れ、
自分と相手との違いを前提に考えられる姿勢が大切だと考えている

――グローバル人材・駐在員候補者を、どのような考え方で育成していますか?

「自分と人は違う」ということを前提として受け入れられるかどうかは、グローバルで働くうえで最低限必要な考え方であり、これは海外に限らず、国内で仕事をするうえでも同じではないかと考えています。

また、語学力ももちろん必要ではあるものの、それだけでは十分ではなく、相手がどういう考え方をしているのかを理解しようとすることが大切だと感じています。
駐在員の声を聞いていても、語学力だけではコミュニケーションや仕事が円滑に進むわけではなく、現地の人の考え方を理解しようとする姿勢が重要だと実感しています。 さらに、自分の考えだけが正しいと決めつけるのではなく、ひょっとしたら自分の考えは正しくないかもしれない、相手とは違うかもしれないと捉えられることも重要です。
表面に見えていることだけで判断するのではなく、その背景にどのような要因があるのかまで考える姿勢は、日本でも海外でも変わらず必要だと思います。

そのうえで、海外で活躍するかどうか以前に、まずは自分の仕事をきちんと覚えることも大切です。
そうした土台があったうえで、異文化の中でも相手を理解し、信頼関係を築いていける人材が重要だと考えています。

グローバル人材育成を喫緊の経営課題と捉え、
実践と座学を組み合わせた育成プログラムの整備を進めていきたい

――貴社グローバル人材育成における 今後の展望について教えてください

当社にとって、グローバル人材育成は喫緊の課題です。今後は、より体系立てたグローバル人材育成プログラムを整備し、海外で活躍したい社員に対して、一定期間をかけて何を学ぶべきかを明確にしていく必要があると考えています。
この点については、経営層の意向も強く、会社としてしっかり取り組むべきテーマだと認識しています。

今後の方向性としては、知識を学ぶ座学だけでも、現場経験だけでもなく、その両方をうまく組み合わせていくことが重要だと考えています。
赴任前の心構えづくり、赴任後の振り返り、そして実際の現場で得る経験をどうつなげていくかがポイントになります。

その中で、INSIGHT ACADEMYのサービスは、当社の育成プログラムの一つのピースとして十分に活用できると考えています。
これまでの運用実績や受講者の反応を踏まえて、今後も人材育成設計の中で取り入れていきたいと考えています。

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