
膨大な情報から「何を勉強すべきか」が明確になり、赴任前の限られた時間の中でも効率的に学習が進められる
1919年の設立以来、独自のセラミック技術で社会課題の解決に貢献することを目指し、ビジネスの多角化とグローバル展開を進めてきた日本ガイシ株式会社。
世界規模で事業を拡大し、海外売上高比率が75%を占めるグローバル企業に成長しました。2024年3月現在、連結会社47社のうち30社が海外で、約200名の社員が海外に駐在して活躍しています。
海外赴任者も増加傾向にある日本ガイシに、「INSIGHT ACADEMY Eラーニング」の導入理由や活用方法、その後の人材育成の効果などについてお話を伺いました。
- [お話を伺った方]
- 人材統括部 D&I 推進部 キャリア開発グループ 主任 高橋 隆太さま
人材統括部 D&I 推進部 キャリア開発グループ 清水 千咲子さま 細田 依里さま

- 社名
- 日本ガイシ株式会社
- 業種
- ガラス・土石製品
- 従業員数
- 4,775 名 ( 単独 ) 19,540 名 ( 連結 ) 2024年3月現在
- グローバル拠点
- 19か国
- 設立
- 1919年
- ウェブサイト
- https://www.ngk.co.jp/
- 海外駐在員
- 海外駐在前
- 海外部門
- プール人材
- 国内社員全般
課題と目的
● 赴任者の出発時期にばらつきがあるため、事前研修が効率よく提供できていなかった
● コロナ以降、国内からオンラインで海外拠点と関わる社員が増えたので、希望者全員が受講できるような学習コンテンツを探していた
選定のポイント
● 受講者が自分のペースで学び、業務に合わせて必要な知識をタイムリーに得られる
● 国別に研修ができ、当社の拠点がある国々を幅広く網羅している
導入効果
● 膨大な情報から「何を勉強すべきか」が明確になり、赴任前の限られた時間の中でも効率的に学習が進められる
● 日本にいながら海外拠点の商習慣や考え方の違いを学べるので、国内勤務におけるグローバル業務にも活かされている
● これまでは対面研修を実施していたが、受講者が好きな時間に必要な講座を受けられるようになり、事務局の負担が減った
受講者の声
● アメリカで働いていくにあたり必要な文化や法律、ルールの違いなどの外部環境情報を知ることができたとともに、ちょうど英文契約を作成していたので、参考になった。
● 各国の特徴ドイツ編の文化のパートでは、赴任後日常の中で気を付けるべきことを学べた。特に「鼻をすすらない」「手を前方に上げない」等、自分が知らなかったことを学べたのは大きかった。
● 出張先国の文化に合わせることが大事かと思っていたが、自国の文化も主張して統合することが大切であり、そのためには対話が重要であることが分かった。
● リモートの時は海外現地社員が疎外感を感じてしまいやすくなるため、通常以上に自分からコミュニケーションをとることや、アウトプットを明確化して進捗状況を確認することが、 重要であることが分かった。
受講者が自分のペースで学習できる点と、
当社が事業を展開する国が幅広く網羅されている点が決め手に
――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけと決めてについて教えてください。
以前から海外赴任者に特化した研修は行っていましたが、出発時期にばらつきがあったため、事務局としてもなかなか効率よく提供できていませんでした。
また、コロナのパンデミック以降、海外グループ会社とのオンラインでの連携が急速に拡大し、日本にいながら海外と関わる業務を行う社員も増えました。
そこで、赴任者に限定するのではなく、全社員に対象を広げ、受講したい人は誰でも受けられるような学習コンテンツを探していました。
ちょうどそのときに、社内で紹介されたのが INSIGHT ACADEMY です。
e ラーニングを活用することで、受講者が自分のペースで学習を進められ、業務やスケジュールに合わせてタイムリーに必要な知識を得ることができる点が、まさに私たちが求めていた要素でした。
さらに特に決め手となったのは、INSIGHT ACADEMY が提供するコンテンツが、当社の拠点がある国々を幅広く網羅していることです。この点が非常に魅力的で、導入の決め手となりました。
膨大な情報から「何を勉強すべきか」が明確になり、
限られた時間の中でも効率的に学習が進められる
――INSIGHT ACADEMY導入して良かったことを教えてください。
どうしても赴任前はやるべきことが多すぎて、時間的な制約がある中で、膨大な情報の中から自分が何を知りたいのか、何を疑問に思っているのかが分からないまま赴任してしまうことがあります。私たちは、このケースを一番危惧しています。
INSIGHT ACADEMY では「何を勉強すべきか」が明確になり、興味を引きつけるコンテンツや自身の気になるポイントに気付ける仕組みが備わっています。
さらに、赴任先の国について一通り学べる講座も用意されており、受講者は基礎知識をしっかり身につけた上で、自分で情報を掘り下げて調べることも可能です。
限られた時間の中で効率的に準備が進められる点も、赴任者にとって魅力的な点であり、助かっています。
◆各国の特徴シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/country
赴任者にとどまらず、国内で海外と連携することが多い部門でも活用している
当社は19か国、36 社で事業を展開しているため、赴任者だけでなく、日本にいながら現地の方とコミュニケーションを取ることも多くあります。特に、各事業本部の企画部門や IT・DX 部門は頻繁に海外拠点と連携します。
しかしながら海外経験があまり豊富でない場合、現地の特徴や文化を理解するというのはなかなか難しいです。
そのため、現地の商習慣や考え方の違いをeラーニングの講座で学ぶことで、「日本にいながらもグローバルな仕事をする上で活かすことができる」と価値を見出し、受講を希望する社員も多い印象です。
◆国別駐在員研修シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/course_of_working_abroad
動画がチャプターごとに区切られていたり、アニメーションがついている点など忙しい中でもコツコツと受講できる工夫が多い
――受講者からの声はいかがでしょうか?
eラーニングのコンテンツが豊富で驚きました。
コースにも必須と推奨*があるので、受講者が興味を惹かれたものを選べるのでとても魅力的です。
さらに、ただ動画を見て受講するだけではなく、最後に理解度チェックがあるので、客観的に理解度を測ることができるのもありがたいです。
講師の方がとても聞きやすいトーンでお話されており、動画もチャプターごとに区切られていたり、アニメーションがついていたりするので、忙しい中でも少しずつコツコツと飽きずに視聴できているのだと思います。
* 必須・推奨講座とは
学習目標の設定・視聴コース選択時の指針を目的に、受講者様のセグメント / 受講期間に応じて、15 ~ 40講座程度の「受講者推奨コース」を作成・提案し、効率的に学習を進められるよう支援いたします。受講者のINPUTやOUTPUTの量 / 質向上を通じて、受講者の行動変容、ひいては貴社への業績貢献を目指しています。
赴任前の計画的準備が安心感に繋がり、赴任候補者からも高い支持
当初は、受講対象を全社員に広げたとはいえ、海外赴任を直前に控えた社員だけが応募してくるだろうと考えていました。
しかし、意外とそんなことはなく、近い将来に自分が海外赴任の候補になると考えている社員や、先述したとおり、日本にいながら海外との連携が多い業務をしている社員などからも受講希望の申し出が多くありました。
海外赴任候補者にとっては、赴任前の慌ただしい時期ではなく、余裕を持ち赴任が確定する前でも受講できるのはありがたいようです。
毎回丁寧なレポートでフィードバックしていただけるので、
とても助かっている
――INSIGHT ACADEMYの支援体制はいかがでしょうか?
一番助かっているのは、やはり事務局の負担が大幅に減ったということです。
過去の赴任者向けの研修は、こちらからプログラムを全部セットして、いつ、どの研修を受けるのか年間スケジュールで案内していました。
その点、INSIGHT ACADEMYの講座はeラーニングのため、負担の大きい事前準備や研修当日運営が不要になりました。
また、好きな時間に必要な講座を受けられ、時間の融通が利くという点で受講者にとっても重宝されるように感じます。
毎回丁寧な学習履歴レポート*でフィードバックしていただき、各社員の学習進捗や理解度を把握することができるので、とても助かっています。
担当の方*から直接フィードバックをいただけるので、グローバルに向けて頑張ろうと意欲を持っている社員に対して、どのような働きかけをすればさらにモチベーションを高め、効果的なサポートができるのかを考えるための材料としても、活用していきたいです。
* 学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者/ 部署/ 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。
* 専任コンサルタントとは
eラーニングを導入して終わりではなく実際に成果に結びつけられるように、専属コンサルタントが運営面においても貴社をしっかりサポートいたします。定量 / 定性的分析や育成効果の振り返りに至るまで国内唯一のグローバル人材育成専門会社としてのノウハウを活用し、貴社のグローバル人材育成全般をきめ細かく支えてまいります。
全社員がグローバル化を自分ごととして捉えられるように、
グローバル人材育成をしていきたい
――貴社グローバル人材育成における、今後の展望について教えてください。
当社の売り上げの約7割が海外で、グループ全体で見ると実は海外で働く従業員の方が多いのですが、現時点ではまだまだ特定の部門や、英語を得意とする人に頼ってしまうことがあります。
グローバル人材育成の施策において、現在特に時間と費用をかけているのは、新入社員向けの英語研修ですが、語学はあくまでツールなので、英語や外国語が得意だから海外赴任するのではなく、やはりその事業において、何か強みがある社員が赴任するのが理想です。
そのため、社員全員がグローバル化を自分ごととして捉えられるように人材育成をしていきたいと考えています。
また、異なる文化やバックグラウンド、考え方を持ったスタッフをどのようにマネジメントしていくかは、重要な課題だと感じています。今後力を入れていきたいトップ層や経営層の人材育成においても、この点をしっかりと意識して取り組む必要があると考えています。
今後も豊富にコンテンツがある INSIGHT ACADEMY を上手く活用して、グローバル人材育成を強化していきたいと考えています。
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