INSIGHT ACADEMY 受講者事例

長谷川 雄大様

日本化薬株式会社・台湾現地法人社長

営業20年、初の駐在で現地法人社長へ。経理・法務や外国人マネジメントを赴任前後のEラーニングで備えた

台湾現地法人社長として赴任し、現地法人の経営を担っている長谷川雄大さま。海外営業として20年弱にわたり海外業務に携わってきた一方で、駐在と現地法人社長はいずれも今回が初めての経験でした。内示から赴任までの限られた準備期間の中で、営業に加えて経理・法務・人事などの管理領域や、外国籍社員のマネジメントに向き合う必要があり、赴任準備の軸としてINSIGHT ACADEMYのEラーニングを受講されました。今回のインタビューでは、受講のきっかけや赴任前後の変化、実務で役立った点に加え、グローバル人材として大切にしている姿勢や、これから海外に挑戦する方へのメッセージを伺いました。

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役職
総経理(台湾現地法人社長)
駐在経験
あり
駐在国
台湾
現地法人名
台灣日化股份有限公司
業種
化学
創立
1916年
グローバル拠点
12か国・地域
従業員数
2,366名(単体)、5,946名(連結)
ウェブサイト
https://www.nipponkayaku.co.jp/
受講プログラム
Eラーニング
受講対象者
  • 海外駐在員
  • 海外駐在前
  • 海外部門
  • プール人材
  • 国内社員全般

受講前の状況や感じていた課題

●海外駐在の決定に伴い、赴任前から受講する社内プログラムの一環としてEラーニングを活用した
●営業から現地法人社長へ立場が変わり、経理・法務・人事など営業以外の領域も学ぶ必要があった
●外国籍社員のマネジメント経験が少なく、違いを尊重しながら対話の仕方を考える必要があった

Eラーニングで特に印象に残った点

●経理・法務・人事・異文化理解など、これまで経験の少なかった領域を幅広く学べた
●実務経験に基づく講義と、会計・法務などの基礎知識をあわせて学べた
●理解度テストで学びを確認でき、進捗連絡も計画的に受講を進めるきっかけになった

受講を通じて得られた気づき

●赴任前に必要な知識を事前に学べたことで、準備を進める安心感につながった
●実務で感じたことを講座内容と照らし合わせながら、考え方を整理できた
●外国籍社員との対話やマネジメントにおいて、自分の行動を見直す参考になった

海外営業20年弱を経て、初の駐在・初の現地法人社長として会社全体を担っている

現在のご担当業務について教えてください。

現在は、台灣日化股份有限公司の総経理として台湾に赴任しています。
立場としては現地法人の社長にあたり、事業運営そのものに加えて、会社全体の統括を担っています。

日本にいた頃は営業の範囲で仕事をしてきましたが、現在は営業に限らず、経理、法務、総務人事といった領域も見るようになりました。
海外営業には20年弱携わってきましたが、駐在は今回が初めてです。

さらに、これまでは主に海外のお客様とのやり取りが中心だったのに対し、現在は日々一緒に働く社員が外国籍であることも大きな違いだと感じています。
私自身としても、日本から海外に来たこと以上に、営業から社長という立場に変わったことで、仕事の幅が大きく広がったと感じています。

赴任前後を通じて活用できる学習機会として、Eラーニングを受講した

INSIGHT ACADEMYのEラーニングを受講されたきっかけを教えてください。

長谷川 雄大様

※オンラインインタビューにて、長谷川さまにお話を伺いました。

受講のきっかけは、海外駐在が決まったことです。当社では、海外駐在が決まると、赴任前からINSIGHT ACADEMYの講座を学習し、赴任後も役職や状況に応じた講義を継続して受講する流れがあるため、私も人事からの案内を受けて受講しました。

内示から赴任までは約2か月で、ビザや身の回りの整理といった物理的な準備に追われる時期でしたが、赴任後の業務に向けた準備という意味では、INSIGHT ACADEMY Eラーニングが大きな軸になっていました。赴任前にも時間を取り、自分の中で優先順位の高い講座から受講を進めました。忙しい中でも、空いている時間や隙間時間を見つけながら学習を進め、限られた時間の中で計画的に進めることを意識していたと思います。赴任前後を通じて、自分に必要な内容を選びながら継続して受講していました。

 

海外赴任そのものよりも、営業から現地法人社長へ役割が広がることに課題感があった

海外赴任や海外事業に関して、受講前に感じていた課題や不安はありましたか?

海外赴任そのものに対する不安は、比較的小さかったです。もともと海外営業の経験が長く、台湾にも出張で何度も来ていたため、台湾は治安面でも距離感の面でも、駐在のハードルは高くないと感じていました。

一方で、大きかったのは、営業から現地法人社長へ立場が変わることでした。営業以外にも、経理や法務、総務人事まで見なければならず、自分にとって未経験の領域が増えました。また、これまでは海外のお客様とのやり取りが中心でしたが、赴任後は、外国籍の社員と日常的に向き合い、評価や対話も含めて関わっていく立場になります。

外国人マネジメントはあまり経験がなく、相手との違いをリスペクトしながら、どのような対話の仕方がよいのかを自分なりに考えていく必要があると、赴任前から感じていました。赴任前は、何らかの準備をして臨むことで、少しでも不安を軽減したいという思いがありました。

拠点長視点の実務知見と、会計・法務などの基礎知識をあわせて学べたことが大きな参考になった

講座コンテンツについてのご感想を教えてください。

特に印象に残っているのは、『海外拠点長の心得』*1と、外国人マネジメントシリーズ*2、そして台湾編を含む国別駐在員研修シリーズ*3と各国の特徴シリーズ*4です。

『海外拠点長の心得』では、会社代表として今必要なことだけでなく、将来に向けた人脈づくりや、幅広い視野で物事を捉えて行動していくことの大切さを学びました。日本人会や業界の集まりなどにも積極的に顔を出し、他社や異業種の方とつながっていくことの重要性にも触れられており、これまでの営業の延長にはなかった視点として、とても参考になりました。

また、外国人マネジメントシリーズの講座では、日本人ではない相手との違いをリスペクトしながら、どのように対話していくかを考える重要性をあらためて認識しました。実際に赴任してからも、日々の仕事と講座内容を照らし合わせながら、自分の行動をどう調整していくかを考えるうえで役立っています。

さらに、『異文化理解概論』*5の講座も印象に残っています。相手を理解しようとすることや、違いを受け入れることの大切さについて、自分自身が大事だと感じている考え方とも重なる内容で、納得感を持って受講することができました。

INSIGHT ACADEMY Eラーニングの講座は、実務経験に基づくケーススタディにはリアリティと納得感があり、実際に海外の現場で苦労してきた方の話だからこそ、具体的で腹落ちする部分が多かったです。一方で、会計財務や台湾ビジネス法務*6など、現地法人の運営にあたって営業以外にも必要になる基礎知識については、ベーシックな内容を理論としてわかりやすく学ぶことができました。実務に根ざした講義と、基礎を押さえる講義の両方があったことで、自分の立場や課題に応じて学びを深められた点も良かったと思います。

*1 『海外拠点長の心得』:海外拠点長に求められる役割を、海外拠点の5つの機能を軸に解説します。講師の実務経験をもとに、拠点運営、人材マネジメント、危機管理など、拠点長として押さえるべき要点を学べる内容です。

*2 外国人マネジメントシリーズ:外国人マネジメントに関する学識者や海外ビジネスの専門家から厳選した講師陣が、日本国内において外国籍人材と円滑に働くためのマネジメントスキルを身に付けるためのポイントを体系的にわかりやすく解説します。

*3 国別駐在員研修シリーズ:対象国の特性や日本人が陥りやすい失敗を踏まえ、現地社員と信頼関係を築いて成果を上げる方法を学べる講座です。プロフェッショナルの実体験を交え、実践的に解説します。

*4 各国の特徴シリーズ:対象国の外部環境を6つの視点からコンパクトに整理し、わかりやすく解説するシリーズです。赴任予定者、駐在員、海外進出を検討する担当者・経営者におすすめです。

*5 『異文化理解概論』:文化の背景にある価値観や思考習慣を理解し、異文化を自国の基準で判断しない姿勢を学びます。異文化理解のフレームワークを体系的に学び、グローバルビジネスに必要な相互理解力を高める内容です。

*6 海外事業コンプライアンスシリーズ:各国の法務知識と海外事業特有のコンプライアンス対応を学べる内容です。実務経験豊富な講師陣が、現場で役立つポイントをわかりやすく解説します。

不安の軽減にとどまらず、外国籍社員との関わり方を日々の実務の中で調整できるようになった

受講前と比べて、業務や意識面に変化はありましたか?

受講前と比べると、まず赴任に向けた準備を進められている安心感を持てたことは大きかったです。
加えて、実際に赴任してからは、講座で学んだことを日々の仕事と照らし合わせながら、自分の行動を調整していく意識が強くなりました。特に、外国籍社員との関わりでは、相手との違いをリスペクトしながら、どのように対話していくかをより意識するようになりました。

現在は社内スタッフを評価する立場でもあるため、何を求めているのか、なぜそれを求めているのかを明確にし、相手にも納得してもらいながら進める必要があります。
講座で得た知見を実務の中で生かしながら、自分なりに関わり方を調整していけるようになったことは、受講前との大きな変化だと感じています。

日本とは異なる価値観や考え方を持つ相手を理解し、尊重しながら仕事を進める姿勢が重要だと感じている

グローバル人材として活躍するために、どのような要素や姿勢が重要だとお考えですか?

長谷川 雄大様

グローバル人材として大事なのは、まず相手を理解しようとすることだと思います。

日本とは異なる価値観や考え方を持つ相手と関わる以上、相手が何を意図しているのか、なぜそう考えるのかを理解しようとする姿勢が必要です。同時に、こちらの意図についても、相手にきちんと理解してもらう努力が欠かせません。言葉にするとコミュニケーション力ということになるのかもしれませんが、その土台には、多様性を受け入れる姿勢があると感じています。違っていて当然だという前提で違いを認め、尊重したうえで、ではどう前に進んでいくのかを考えることが大切です。

お互いに理解し合いながらコンセンサスを取り、仕事を進めていく力が求められるのだと思います。
違いをストレスとして捉えるのではなく、違っていていいと受け入れながら、前向きに取り組めるマインドも重要です。
英語や現地語はもちろん必要なツールですが、それ以前に、相手を理解しようとする姿勢が土台にあるべきだと考えています。

現地法人での経験を通じて、今後は事業運営や会社運営に近い仕事にも携わってみたい

今後の抱負や目指していることを教えてください。

これまで、明確なキャリアプランを先に描いて進んできたというよりは、その時々で目の前のことに一生懸命取り組んできました。今回も、もともと将来こうなりたいと強く考えていたというより、目の前の役割に向き合う中で、自然と今の立場を経験させてもらっている感覚に近いです。

ただ、現地法人の経営に関わる中で、これまでの営業とは異なる視点で物事を見る機会が増えました。営業だけでなく、会社全体をどう運営していくか、事業をどう前に進めていくかといった観点で考える場面が多くなり、今は会社運営に近い立場を経験させてもらっていることに大きな意味を感じています。

そのため将来的には、日本に戻った後も、事業運営のような仕事や、事業計画を立ててそれを実行していくような仕事に携わってみたい気持ちがあります。今回の赴任を通じて得た視野や経験を、今後はより会社運営に近い領域でも生かしていけたらと思っています。

最初から完璧を求めず、70%くらいの感覚で前向きに飛び込むことが成長につながる

これからINSIGHT ACADEMY Eラーニングを受講する方や後輩の皆様へ、メッセージをお願いします。

海外駐在や海外事業に対して不安を感じる方は多いと思いますが、私自身は、そうした機会は間違いなく成長につながるものだと感じています。もちろん、不安がまったくなかったわけではありません。ただ、新しい環境、しかも海外で、最初から100%できる状態を目指してしまうと、自分に足りないところばかりが気になってしまうと思うんです。私としては、まずは70%くらいできれば合格点という感覚でスタートしました。そのくらいの気持ちでいた方が、足りない部分があっても必要以上に気にしすぎず、気持ちを前向きに保ちながら取り組めると思います。

完璧にこだわりすぎてモチベーションが下がってしまうのは、せっかくの機会としてはもったいないことです。まずは前向きに、楽しく取り組んでみることが大切で、その中で少しずつできることを増やしていけばよいのではないかと思います。実際、新しい環境に身を置くことで得られるものは大きく、そうした経験の積み重ねが、将来的な成長にもつながっていくと思います。完璧を求めすぎず、ぜひ前向きな気持ちでその経験を楽しんでください。

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