INSIGHT ACADEMY 導入事例

株式会社ヤクルト本社様

他社にはない講師のリアルな実例や、国別に特化した講座の豊富さと独自性で進化する海外赴任前研修

「世界の人々の健康を守りたい」という思いから、1935 年に乳酸菌飲料「ヤクルト」を発売し、食品・化粧品・医薬品と多方面に事業展開をしている株式会社ヤクルト本社。

国際事業では、現地での生産・販売を基本とする「現地主義」でグローバル化を進め現在39の国と地域で販売を展開しており、2023年度には海外で1日平均2,880万本を達成しさらなる成長を目指している同社に、インサイトアカデミーのeラーニングの導入理由や活用方法、その後の人材育成の効果などについてお話を伺いました。

[お話を伺った方]
株式会社ヤクルト本社 人材開発センター 係長 平田 仁美さま
株式会社ヤクルト本社 人材開発センター 係長 尾崎 駿さま
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社名
株式会社ヤクルト本社
業種
食品・食料品
従業員数
29,880名 2023年3月31日現在
グローバル拠点
39の国と地域(日本を除く) 2023年3月31日現在
設立
1955年
ウェブサイト
http://www.yakult.co.jp/
受講対象者
  • 海外駐在員
  • 本社管理職
  • プール人材
  • 海外赴任前
  • 本社若手
  • 国内社員

課題と目的

● 海外事業の売上比率が高まり、会社としてグローバル化を目指す段階にあったものの、海外赴任前研修の内容は不十分だった
● 海外赴任の準備は語学学習と諸手続きが中心で、教育に力を入れられているわけではなかった
● 経営戦略として掲げられたグローバル展開強化のためには、海外赴任前研修のみならず「グローバル人材養成」全体を体系的に組み立てる必要があった

選定のポイント

● 赴任内示から着任までの期間にばらつきがあるため、場所や時間に囚われず自身で勉強を進められる「e ラーニング」という形が課題に合致していた
● トライアル視聴を通して、国別に特化した講座が複数あることや海外赴任経験のある講師のリアルな体験談が、実用的で職種や役職を問わずに活用できる内容だと確認できた

導入効果

● 受講者から「国別で実用的な情報を得られること」「異文化の中で働く心構えや考え方を事前に学べたこと」が現場でも活きているという声が上がってきている
● 知識やスキルは赴任先でパフォーマンスを高めるために重要だが、そのための土台となる「異文化環境下で活躍するためのマインドセット」に繋がっている

受講者の声

● いくつかの研修/ セミナーを受講する中で、海外で働くうえでの共通する重要事項は学べていたが結局は「国によって違う」ということが多く具体的な内容は学びきれていなかったため、このe ラーニングで自分の赴任地に特化した情報を学ぶことができてありがたい。

● 現地のベテラン社員にすべてを任せてしまうと、結果としてコンプライアンス違反に繋がってしまう恐れがある。コンプライアンス違反を未然に防ぐためにも、日本から赴任する自分たち社員が専門知識に触れておくことが重要であることを学べた。

● 赴任先の特徴として、仕事に真面目に取り組む気質があることを理解したので、やりたいこと・やらなくてはならないことについて双方向でコミュニケーションを取りながら仕事を任せてみたいと思った。

グローバル人材養成について再検討する機会があった

――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけについて教えてください。

INSIGHT ACADEMYの導入を検討していた頃、弊社で長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」が策定され、そこで「グローバル展開の強化」が重点テーマの一つとして掲げられました。

それをうけて、改めて当社の「グローバル人材養成」の在り方について社内で議論しました。
「グローバル展開の強化」を進めるために、当社は真のグローバル化が進んでいるか、海外赴任前のサポートは十分か、海外赴任中に赴任者が抱えている課題は何か、帰任後も活躍できているか…

その中で海外赴任前研修については、語学研修および異文化コミュニケーション研修程度に留まっていました。
国内での業務では部下を持つ経験が無かった社員が、赴任後は管理職としての立場になり、部下は外国人、さらに自分よりも業務歴が長いベテランも多い。
適切な指示ができるのか、そもそも若い自分の指示を聞き入れてくれるか。
どのように存在価値を発揮していくのか等の不安を抱えている様子でした。

そのため、海外赴任前研修のプログラムを大きく見直しました。
そのような見直しを図っていたタイミングで、研修プログラムの一環として自律的に利用できるコンテンツを探しており、インサイトアカデミーの存在を知りました。

他社にはない「国別に特化した講座」の豊富さと独自性、海外赴任経験のある講師のリアルな体験談が決め手に

――INSIGHT ACADEMY導入の決め手について教えてください。

グローバル人材養成施策や海外赴任前研修のプログラムを考える際に、海外出向社員の現状把握を課題と捉え、コンサルを通して海外赴任者にアンケート調査を行いました。
内容としては「赴任前にどのようなものが必要だったか」「赴任後に直面している課題はあるか」等がありました。その結果、「事前に赴任先の国の情報を知りたかった」「マネジメントの勉強をしておけば良かった」等、様々な声があがりました。

弊社は海外進出して約60年になりますが、海外出向社員の赴任後の実態を十分に把握しきれていませんでした。アンケート調査結果を踏まえると、特に異文化への適応や上位役割への適応という面で苦労や不安を抱えていることが分かりました。
一方、赴任先や赴任決定から着任するまでの期間は個人差があり、加えて、研修は一般論が中心となるため、「自ら時間を見つけていつでもどこでも勉強できる」ことと「赴任先や職種、役職に合わせた内容」を提供できないかと考えていました。

導入にあたり、海外赴任前研修を共催する国際部(現国際業務部)と人材開発センターで トライアル視聴をさせてもらいました。
海外赴任経験のあるメンバーからの評価が大変高かったこと、そして、他社にはない国別の講座が豊富にあった点が大きなポイントとなりました。
また、海外経験のある講師のリアルな体験が元になった実用的な講座も多く、受講者の職種や役職を問わずに教育ツールとして活用できると思ったことも導入を決めたポイントです。

◆国別駐在員研修シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/course_of_working_abroad

◆実戦適用力(実戦の数)シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/practical_skills

「異文化の中で働く心構えや考え方を事前に学べたこと」が現場でも活きている

――受講者からの声はいかがでしょうか?

赴任後のアンケートを見ると「異文化の中で働く心構えや考え方などを学ぶことが出来て、それが今でも活きています」という声が上がってきています。

弊社では、オフラインでも異文化研修のようなものを実施しているのですが、オフラインの研修だと国別に特化した内容は出来ず、全員に共通したテーマでしか研修が出来ていませんでした。
仮に国別で実施しようとしても、自分たちで様々な国の情報を集めることになるのですが、どのような情報を、どこまで集めれば足りるのか…ということも分からなかったので、INSIGHT ACADEMY を導入したことで不足していた部分を解消できるようになった、と感じています。

また、弊社のビジネスモデルの特徴として、「現地主義」や「農耕型経営」等、各国に寄り添って市場を開拓していくスタイルを大事にしているため、海外赴任にあたって必要な一般的要素はオフラインの研修等で、各国の特徴や国民性はeラーニングで、といった形ですみ分けをしながら学びを促すことができました。

◆各国の特徴シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/country

短期間で、優先順位をつけた受講の仕組みがつくられている

――INSIGHT ACADEMYの支援体制はいかがでしょうか?

毎月送付いただく*学習レポ―トは、受講者の視聴状況や人気講座を把握できるため大変助かっています。

一方で赴任前は、語学学習や研修、eラーニング、赴任手続き等と多岐に渡るため、どうしても目の前の課題ではないeラーニングは受講の優先度が低くなってしまいがちです。
そのため、受講を個人任せにせず、事務局として最低限知っておいてほしい内容は必須受講にしたり役職や職種別に推奨講座を設ける等して、短期間で優先順位をつけて受講に取り掛かってもらえるようにしています。

また、先日の*総括MTG でもお話ししましたが、当社で赴任後フォロー研修を実施しており、赴任者が赴任先で様々な課題や悩みに直面しながら解決を図っていることを目の当たりにしています。

現状の受講期間は赴任前のみですが、赴任後の導入も検討していきたいと考えています。

*学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者/ 部署/ 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。

* 総括報告書とは
INSIGHT ACADEMY 導入初年度全体の総括・振り返りを行うMTG でご提出する報告書です。
学習時間や受講率などの“定量分析”のみならず、受講者総括アンケートによる受講者の意識変化や行動変容などの“定性面”にもフォーカスした《学習効果検証》をまとめたもので、導入企業内のグローバル人材育成課題の洗い出しや、次年度以降の育成施策検討のために活用いただいています。
また「eラーニングを導入して終わり」ではなく、利用率の向上や学習理解度の促進に至るまで専属のコンサルタントが伴走サポートするグローバル人材育成支援サービス「GHR 支援デスク」と併せて活用いただけます。

「グローバル人材」という言葉をなくして、誰もが国内外の垣根を超えて活躍できるようにしていきたい

――貴社グローバル人材育成における、今後の展望について教えてください。

冒頭お伝えしたとおり、当社は「グローバル展開の強化」を重点テーマの一つとして掲げています。しかし、現状は一部の部署の一部の人間だけがグローバル領域に携わっているという意識が残っており、「グローバルの中の日本」ではなく「国内 対 海外」と捉える場面も多く見受けられます。今後当社が真のグローバル企業となるために、グループ内の会社や部署の垣根を超えて有機的に繋がり、それぞれが持つ力を最大化させながら世界の人々の健康と楽しい生活に貢献していく必要があると考えています。

その上で、社員のグローバルに対する意識を向上させるという点においても、このe ラーニングをどこまで取り込めるか検討していきたいと思っています。

弊社の若手社員は比較的グローバルに対する意識が高いので、とりわけ我々中堅層やそれ以上の管理職が意識をより一層高めていく必要があると思っています。
人材開発センターとしては、INSIGHT ACADEMYも上手く活用しながら、様々な課題を解消することで「Yakult Group Global Vision 2030」実現に向けて引き続き試行錯誤していきたいと考えています。

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