海外駐在経験者の実践的な活きた知見を、キャリアパスに応じて学習できる豊富なコンテンツが決め手に
「お酒は、お客様の楽しく豊かな生活を、より楽しく豊かにできる」という信念のもと、140 年以上の歴史を通じ、お酒と人との未来を創る酒類ブランドカンパニーを目指しているサッポロビール株式会社。
米国では、新しいパートナーと手をとりあい、北米市場でのさらなる成長を目指し、躍進し続けています。
そんなサッポロビールに、グローバル人財育成の課題やインサイトアカデミーのeラーニング導入の決め手、独自の活用方法について伺いました。
- [お話を伺った方]
- サッポロビール株式会社 国際事業本部 グローバル企画部 グローバル バリュークリエイター 正脇 幹生さま
サッポロビール株式会社 国際事業本部 グローバル企画部 国際事業本部 マネージャー 新井 健大さま
- 社名
- サッポロビール株式会社
- 業種
- 食料品
- 従業員数
- 2,156人(2023年12月現在)
- グローバル拠点
- 酒類は約45か国、飲料は約60か国
- 設立
- 1876年
- ウェブサイト
- https://www.sapporobeer.jp/
課題と目的
● 語学教育以外でグローバルスキルや知見を学べる仕組みがなかった
● アカデミックなグローバル教育ではなく、実践的な内容の物を探していた
選定のポイント
● 国別の講座や海外事業専門家の講師陣など、グローバルに振り切ったところが決め手に
● 他社の一般的なアカデミックによった講座ではなく、実際に海外事業の立ち上げや海外駐在を経験してきた人が講師となり、より実践的な話を聞けるのが良い
導入効果
● 実践的な内容が多いので、実際に海外駐在や出張へ行った際、海外の方と接するために学んだことがしっかり生かせる
● それぞれのキャリアパスに応じて教育などを用意しなくても、豊富に講座 が備えられているので助かっている
● 月に一度のディスカバリーセッションの際の題材として、とても良いインプット材料となっている
受講者の声
● はじめは The 大学の授業、という難しそうな印象があったものの、例えや図解が分かりやすく、言語化されにくい海外と日本の違いについて分かりやすく定義づけされていた。DIE メソッドや判断留保など、相手の気持ちになって考える、ミスコミュニケーションにならないよう気を付ける、などの具体的な手法が分かった。
● 非言語だからこそ、相手も文化の違いを考慮しないというのは重要な点だと感じた。事前に自身が従事する国の文化を理解しないリスクの大きさを実感した。
● 恥ずかしながら、就社という言葉を初めて学びました。日本は「就職」ではなく、「就社」、その通りだと感じますし、「就職」している外国人労働者とギャップが出るのは必然と理解できました。
● 自身が仕事で接しているヨーロッパの方が、たまに嫌そうなリアクションをしている背景にある考え方の違いが理解できた。
● 講師の具体的な経験に基づいた駐在対応のマインドセットという点で気づきの多い講義だった。東南アジアとのかかわりが多い業務なので実体験も参考になった。
実際に海外駐在している / していた人の実践的な活きた知見を聞けるのがいい
――INSIGHT ACADEMY導入のきっかけと決め手について教えてください。
一昔前までは、組織的にグローバル人財育成をする仕組みがありませんでした。
当たって砕けろ作戦のように現地へ行ってなんとかする…ということが通常だったんです。
しかし、やっぱりこれではいけないと、国際事業本部としての仕組みを作ろうということになりました。
英語教材は山のようにありますし、自己投資することもできますが、グローバルスキルや知見はどうやって身に着けさせたらいいだろう…と情報を集めている中で、INSIGHT ACADEMYの名前がよく出てきたので、ぜひお話を聞いてみようと思いました。
お話を聞いていくと、国別の講座 *があったり、講師陣が海外事業専門家であったりとグローバルに振り切ったところが、他社との違いというか際立っているポイントに感じ、決め手になりました。
特に、実務に特化していて、実際に海外駐在している / していた人の具体的な話を聞けるのがいいです。
やはり、実際に経験してきた人の話というのは、なかなか聞く機会がないですから。
他社の研修会社のような一般的なリーダーシップやマネジメント、グローバルマインドなど、アカデミックなところは当社のメンバーも一応受けているので、INSIGHT ACADEMYの特徴である実践に特化しているのは当社の希望にもはまっています。
それぞれのキャリアパスに応じて迎えるステージのものが、豊富に備えられている
――INSIGHT ACADEMY を導入して良かったことを教えてください
プレイヤー層からマネジメント層まで幅広くいる中で、その人のポジションに合った教育をそれぞれ準備するというのはなかなか骨が折れます。
というのも、おそらくポジションが一つ上がったときに、目線が違ってくると思うんです。
マネージャーになった時に、経営管理も含めて数字を見ていかないといけないから経営知識の教育を必要とするでしょうし、部下ができたらメンバーマネジメントの教育を必要とすると思います。
ですが、インサイトアカデミーのeラーニングにはそれぞれのキャリアパスに応じて迎えるステージのものが豊富に備えられているので助かっています。
◆国別駐在員研修シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/course_of_working_abroad
◆各国の特徴シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/country
月に一度のディスカバリーセッションの際の題材として、とても良いインプット材料となっている
――現在、リリースしている講座コンテンツにご満足いただけていますでしょうか?
毎月一回、ディスカバリーセッションをしています。
推奨講座*を見て、それについてみんなで集まって一時間半くらい議論するんです。
例えば、グローバルマネジメントに関する講座を見て、それについて自分が感じたことを簡単な一枚のプレゼンにして、3人 1 組になって英語で発表します。
プレゼンテーターとクエッショニア、コメンテーターの 3 人 1 組です。
まず、プレゼンテーターが 2 分くらい、「私がこの講座を紹介した理由は~」とか、「そういう状況なら私はこう活用したいと思っています」みたいなことを英語でプレゼンします。
それを受けて、クエッショニアが、「具体的にどう活用しますか?」などと英語で質問します。その回答も英語です。
最後にコメンテーターが、このやり取りを英語でコメントする…というのをやっています。
10 組くらいあるので、1 組 5~6 分くらいで短いんですが、毎回盛り上がり過ぎて、「ここでストップです」と止めることもあります。
このディスカバリーセッションをしている大きな目的は、インプットとアウトプットです。
全員がローテーションでそれぞれの役割につくので、自分の経験を語ったりプレゼンしたりする場になり、より視座を高められるようブラッシュアップしていきます。
インプット、アウトプット、フィードバックというのを工夫して行っているのが、ディスカバリーセッションなんです。
この最初の入り口がインプットなので、INSIGHT ACADEMYの充実したeラーニングのおかげでスムーズにできています。
* 推奨講座とは
学習目標の設定・視聴コース選択時の指針を目的に、受講者様のセグメント / 受講期間に応じて、15 ~ 40 講座程度の「受講者推奨コース」を作成・提案し、効率的に学習を進められるよう支援いたします。受講者の INPUT やOUTPUT の量 / 質向上を通じて、受講者の行動変容、ひいては貴社への業績貢献を目指しています。
幅広いコンテンツがリッチにあるので、それぞれが求めるものをちゃんと選べる
アウトプットをするために、しっかり準備するには良いインプット、いわゆる良いコンテンツが必要です。
また、国ごとに駐在しているメンバーもいれば、出張型でアジア各国を担当しているというメンバーもいるので、それぞれが求めるものが少しずつ違います。
INSIGHT ACADEMYのeラーニングですと、幅広いコンテンツがリッチにあるので、それぞれが求めるものをちゃんと選べるので、とても助かっています。
特に実践的な内容も多いので、実際に出張へ行った際、海外のお客様と接するために学んだことがしっかり生かせます。インプットとアウトプットのバランスがとても良いように感じます。
◆実戦適用力シリーズ
https://insighta.jp/contents/category/practical_skills
学習履歴レポートは、全員の学習状況の把握もでき、そのまま社内へ展開することもできる
――INSIGHT ACADEMYの支援体制はいかがでしょうか?
毎月、学習履歴レポート*で全員の学習状況を送っていただけるのはありがたいです。
我々の部署も40人前後いるので、当然、受講している人としてない人と出てきます。
誰が何のどの講座を受講しているというのを上長含めて全員へ送っていただいているので、本人の意識も向きますし、リマインド* もしてくださるので、ぜひ受講しましょうと声をかけやすいです。
さらに学習履歴レポートは、エクセルで頂けるので、社内でフィードバックをする際も加工しやすく展開できるため、そのまま使わせていただいています。
また、このレポートの内容も講座の感想など丁寧に抜粋していただいているので、実際のリアルな声が見えてきてありがたいです。
受講する講座についても、「推奨講座を全部見てください」と言っても全員が見るとは限りません。
そのため、我々がコアスキルのスキルアップを目的とするならこういうコンテンツがいいと、専任コンサルタント*の方 にサポートしていただけたのも良かったです。
* 学習履歴レポートとは
受講者の学習合計時間やログイン率、平均学習時間の推移、視聴済みコースの一覧など、受講者の利用状況を可視化し毎月提出しています。未受講者/ 部署/ 拠点への個別フォローなど受講の更なる促進や、カリキュラム見直しなどに活用いただいています。
* 学習促進リマインドとは
eラーニングは「いつでもどこでも学習が可能」といったメリットがある一方、個人の自由度が高いため、「忙しいので、優先順位が下がってしまっている」「学習そのものを忘れてしまう」等の理由から、学習進捗が芳しくないことがあります。受講者様のモチベーションをサポートできるよう、弊社事務局が受講者様一人一人の学習状況をチェックし、「学習促進リマインド」を定期的に行います。受講者様の学習意欲が維持できるよう徹底的にサポートすることで、e ラーニングの弱点とも言える課題を解決します。
* 専任コンサルタントとは
eラーニングを導入して終わりではなく実際に成果に結びつけられるように、専属コンサルタントが運営面においても貴社をしっかりサポートいたします。定量 / 定性的分析や育成効果の振り返りに至るまで国内唯一のグローバル人材育成専門会社としてのノウハウを活用し、貴社のグローバル人材育成全般をきめ細かく支えてまいります。
次期グローバルリーダーの育成など、人財育成の仕組みづくりを確立させていきたい
――貴社グローバル人材育成における、今後の展望について教えてください。
我々の課題のひとつに、次期グローバルリーダーの育成というものがあります。
プール人財は結構いますが、国内で営業や管理の仕事をしている人をそのまま海外に…はちょっと違うと思うんです。
やはり、海外で経営をするとなると数字のことや人のこと、フロントの交渉などをやっていく必要があります。
言語も文化も違う人たちとどうやって進めていくか…というところを育成していかなければなりません。
今は、INSIGHT ACADEMYのコンテンツを使って、管理職の一歩手前のような初級管理職も含めたところを学んでもらっているので、そこから気付きを得たり、より深い経営者目線のところまで強化していきたいと思います。
そういうサポートできる部分はしっかりとやった上で、送り出していきたいです。
また、現在のサッポログループの中では、酒類事業が主要事業となっており、その事業の中でも国際事業における人財育成施策は、当部と人事総務部と連携のうえ進めています。
一方で、将来のグループでの成長を目指すにあたっては、このような取組みで培った人財育成施策の仕組みやノウハウをグループ全体でも共有し、各社それぞれで発展させていくことも重要であると考えています。
こちらの企業のより詳細な導入事例資料を
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